2024年 5月 3日 (金)

潜在患者600万人「男の更年期障害」克服法 放っておくと認知症・がん・心臓病に

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「最近新聞が読めない」「メタボ気味」は要注意

   ――ストレスや働き方といった社会的な環境が影響しているのですか。

「実は、テストステロンは、男性の体を作るのに必要なホルモンですが、もう1つ重要なことは、社会性のホルモンだということです。社会の中で自分を主張するとか、チャレンジするとか、あるいは競争する、そういった時にこのホルモンが分泌されます。このホルモンがないと、社会にうまく参画できなくなるのです」

   こんな心当たりがあったら要注意だという。いずれも男性ホルモン低下の典型的なサインだ。年のせいと放っておくと、症状が悪化する場合がある。

(1)最近笑っていない。

(2)新聞が読めなくなった。

(3)よく眠れない。

(4)メタボ気味。

   ――「新聞が読めなくなった」というのは、どういうことですか。

「新聞を読むことは、小さい活字を見て、それをインプットして理解するという、かなり高度な知的機能を使う作業です。テストステロンは認知機能に深く関わっていますから、減ってしまうと新聞を読むことがしんどくなってきます。メタボも、テストステロンは筋肉を作り、同時に脂肪を小さくする作用がありますから、太ってきたら要注意です」

   ――深刻な病気と関連しているケースもあるそうですが。

「テストステロンは血管を拡張し、血液の流れをよくする働きがあります。 これが減少すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった命に関わる病気のリスクが高まるといわれています。さらに、記憶をつかさどる脳の海馬を活性化させる働きもあるため、減少すると、記憶や認知機能が低下し、認知症につながる恐れもあるのです。また、がんの心配もあります。日本人では前立腺がんが男性のがんで一番多いのですが、テストステロンが低い人は、悪性度が非常に高い前立腺がんが起こりやすいといわれています」
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