2024年 4月 25日 (木)

トヨタ会見場の記者らが驚いた 章男社長の意外な一言

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   時価総額が国内トップで、売上高や純利益ともに他の追随を許さない巨大企業、トヨタ自動車の業績が伸び悩んでいる。2017年5月10日は、18年3月期の連結業績が2期連続の減収減益になりそうだと発表した。「もっといいクルマをつくろう」を合言葉に、かつては数字にはこだわらない姿勢さえみせていたが、そんな「余裕」は消え失せている。

   「2期連続減益はスポーツの世界で言えば連敗。負け嫌いは私だけじゃない」。豊田章男社長は、東京都内で開いた決算発表会見で力を込めた。

  • トヨタ自動車の豊田章男社長(2010年撮影)
    トヨタ自動車の豊田章男社長(2010年撮影)
  • トヨタ自動車の豊田章男社長(2010年撮影)

販売台数と利益率の伸び悩み

   驚いたのはそれを聞いた記者たちだ。慶大時代にホッケーに打ち込み、入社後はモータースポーツにのめり込んだ章男氏が「負けず嫌い」なのは周知の事実だが、経営の「勝ち負け」や「数字」については、これまであまり言及したことはなかった。

   この日の会見は、冒頭あいさつからたびたび「反省」を口にした。「もっといいクルマを『賢く』つくるという点では、まだまだ改善の余地がある」、「もっといいクルマにしたいという思いのあまり、性能や品質の競争力向上を優先し、コストやリードタイムは後回しということになっていないか」「『適正販価』-『適正利益』=『あるべき原価』という基本原則を徹底的に突き詰める仕事ができているか」......。そして、「『もっといいクルマづくり』と『賢いクルマづくり』の両輪をしっかり回していくことが大切」とまとめた。「連敗」はなんとしても避けたいとのメッセージを、記者会見の場を借りて社員に伝えたともいえる。

   「賢いクルマづくり」、すなわちトヨタ得意の「カイゼン」のアクセルを再びふかそうと必死になるのは、販売台数と利益率が伸び悩んでいるためだ。ダイハツ、日野を含めたグループ全体で初めて世界販売台数が1000万台を超えたのは2014年3月期(1013万3000台)。それ以降、1000万台超えをキープしているものの、2018年3月期は1025万台の見込みで、4年間の伸び率は、ほとんど「誤差の範囲」におさまる。

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