2024年 4月 20日 (土)

GENKINGがハマった「快感」 「ローン1000万円」時代を回顧

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   オネエ系として知られるタレントのGENKINGさんがSNSに依存していたことをバラエティ番組で告白し、ネット上で話題を集めている。見栄を張っていたというその様子がリアルであまりに怖いというのだ。

   GENKINGさんは、インスタグラムで披露していたセレブな生活が注目を集め、2015年に「謎の美男子」としてテレビに引っ張りだこになった。

  • 放送後にもインスタでコメント
    放送後にもインスタでコメント
  • 放送後にもインスタでコメント

バラエティ番組で「世間をダマした」

   ところが、17年5月28日夜放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」で、そのセレブな姿は「世の人々をダマすかりそめの姿」だったと打ち明けた。

   「借金まみれ。セレブに見せかけて、実は超貧乏だったの」。GENKINGさんは、自らを振り返って、こう言う。

   地方出身で「田舎者コンプレックス」を持っていたというGENKINGさんは、東京・渋谷の街にあこがれた。家賃は7万円というアパートだったものの、高級住宅地の周辺に住んだ。

   月収も20万円ほどだったが、「イケイケでいたい」と、アルマーニ、ブルガリといった高級ブランドを買って着飾るように。やがて、六本木に繰り出して、高級焼肉やシャンパンの味を覚え、タクシー代もかさんだ。そこで、裏では、自転車を使うなどして節約していたという。

   海外セレブにあこがれて13年にインスタを始めると、さらに生活が派手になった。買ったものやおしゃれな写真に「いいね」が多く付くようになり、「何者でもない私が有名人になれる快感」を覚えた。お金はなかったため、インスタに写真をアップするとすぐに売ったりして、セレブを取り繕った。半年後には、初めてクレジットカードを使って、180万円もするシャネルの時計を買ったという。

   ここから、GENKINGさんは、ローン地獄が始まったと明かす。

放送後には「見栄も必要だった」と明かす

   見栄のため、店員の前では一括払いにし、家に帰ってから月3万円のリボ払いに変更した。15%もの手数料で、時計の総額は248万円にも膨れ上がった。それでも、SNSへの依存は断ち切れず、景色を写したように見せかけて高級車をアピールするといった「間接自慢」までしていたという。

   このほか、インスタに載せるためだけに、片道だけ飛行機のビジネスクラスに乗ったりもした。月に100万円の買い物をすることもあり、交際相手のも含め6枚のカードを使い、ローンの総額は1000万円にも達した。

   テレビ番組にも出演するようになったが、「借金してセレブっていたことを隠していた」という。自宅のロケがあったときには、わざわざ引っ越して、300万円もかけて家電も買い替えた。しかし、ストレスもかかって、吐き気でご飯も食べられず、全身にじんましんができるようになってしまった。

   やがてSNSに快感も感じなくなり、「見栄を張ることがダサいと気づき始めた」。そこで、生活を改め、借金も1年ですべて返した。教訓は、自慢はカッコ悪いことだとし、「SNSは勝負する場でなく、身の丈に合った写真でいい」「自分をしっかり持っている人って、自慢を必死になってしてこない」と締め括った。

   ただ、GENKINGさんは、放送後のインスタで、「見栄を張るのも自分の為だと頑張り、借金をしてでも見栄をはる事はあの時のあたしには必要だった。その結果夢を叶える事が出来たし、しくじりの後に結果もついてきた」と振り返っている。

   ツイッター上などでは、「見栄の成れの果てを見た思い」「いいねのために写真のために行動するって本末転倒だと思う」とSNS依存のおかしさを指摘する声が出た。一方で、GENKINGさんが借金も返したと言っていることに、「何もしくじってない」「苦労はしたけど何とかなったよって言う自慢やん」といった指摘もあった。

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