臭いと見た目で病気を見抜く 人間には脳が危険を回避するための機能がある

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気になる病気のときの体臭とは

   これらの結果から、オルソン教授らは人間の脳がわずかな情報から相手の健康状態を読み取る能力は非常に高く、感染症にり患している対象から逃れようとする生物的本能が働いていると見なせるとコメントしている。

   ただし、その対象が自分と緊密な関係にある場合は回避行動ではなく、看護しようとする意識が働くようだ。オルソン教授は具体例として「風邪をひいて苦しんでいるわが子にキスをして看病をする母親はいるが、見ず知らずの相手が風邪をひいていたら離れたくなる」としている。

   気になるのは感染症になった人の体臭だ。避けたくなるほどの異臭なのかと思いきや、論文によると臭いの強弱が異なり、エンドトキシン投与グループは健康なグループに比べてやや体臭がきつくなっていたのだという。

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