2018年 7月 17日 (火)

トルコの野良猫、難産で苦しむも なぜか人間の病院に来て無事子猫を出産

印刷

   緊急時に病院に駆け込むのは人で、猫の場合は飼い主などが動物病院に連れて行くものだ。

   しかし、トルコでは難産で苦しんでいた野良猫が地域の保健センターにやってきて、助けを求める珍事があったと米国のネットメディアなどが2017年4月12~15日ごろに伝えていた。本当にそんなことがあったのだろうか。

  • やはり猫は賢い?(画像は当時トルコのテレビで放送された母猫の姿)
    やはり猫は賢い?(画像は当時トルコのテレビで放送された母猫の姿)

帝王切開で4匹を出産

   いくつかのネットメディアの情報をまとめてみると、大まかな内容はこうだ。トルコ東部に位置するビタリス県のタトワンという都市で地域の保健センターに1匹の野良猫がやってきた。猫は痩せていたがお腹が大きくなっており、それを見かけた保健センターの職員は安全な場所で出産したいと考えた母猫だろうと思い招き入れた。 ところが猫は横たわると苦しそうに鳴き始めたため、職員がすぐに動物病院に連絡。動物病院で検査をしたところ、体内の子猫が引っ掛かってしまった状態となっていたため帝王切開を行い、無事4匹の子猫を出産したという。

   話が出来過ぎているようにも思えるが、調べてみると確かにトルコの大手新聞「Hu(uに上に分音記号)rriyet」紙の電子版で同様のニュースが報じられていることを確認できた。フェイクというわけではないようだ。

   さらに調べてみると、ビタリス県の地元ニュースメディア「Bitlis 13 Haber」でもこのニュースが報道されていたことがわかった。フェイスブック上に掲載されていた記事を通しBitlis 13 Haberにも連絡をしてみると、担当者から「話は事実」との回答も得た。ただし、この猫の急患が現れたのは2016年4月の出来事だとし、

「当時もそれなりに話題になったようだが、恐らく欧米のメディアが月日だけを確認し、年を見ないまま2017年の出来事だと考えてしまったのではないか」

   と推測する。

   また、猫が積極的に保健センターに助けを求めていたかどうかは確認されておらず、玄関に横たわっているところをセンターの看護師が発見したのだという。お腹が大きく妊娠した野良猫が休んでいるのだと思いそっとしておいたが、猫が奇妙な鳴き方をしながらセンター内を歩き回るため医師らも異常に気がつき、その様子を動画で撮影したうえで動物病院に連絡、帝王切開となったようだ。そのとき動画はトルコ国内でもテレビで放送されたという。

母猫も子猫も無事引き取られた

   Bitlis 13 Haberの担当者からは、

「イスラム教徒に猫はとても愛されているので、保健センターの職員たちもなんとしても助けたいと考えたのだろう」

   との連絡があった。

   ちなみに現在、猫たちはどうなっているのか。担当者によると出産直後は母猫の体調がよくなかったため、帝王切開を行った病院が保護した。その後、子猫たちの貰い手が見つかり、そのうちの1匹とともに同じ家に引き取られたようだ。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中