2024年 5月 3日 (金)

糖尿病の男性の5割以上がEDに 初の世界的な大規模調査で判明

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高血糖による血管と神経の障害が原因

   いったいなぜ糖尿病患者はEDになりやすいのだろうか。糖尿病患者と医療者のための情報サイト「糖尿病ネットワーク」の「糖尿病の人の性」では、こう説明している(要約抜粋)。

「糖尿病の患者は血糖値が高くなります。高血糖状態が続くと、血管障害が起こり血液の流れが悪くなり、神経障害も起こります。EDの原因はこの2つが大きく関連していると考えられます。陰茎内部には、海綿体というスポンジ状組織があります。海綿体は性的刺激を受けると、自律神経の働きで内部の動脈が広がり、多量の血液が送り込まれ、スポンジの膨脹が始まります。同時に、海綿体内の血液の出口にあたる静脈が、海綿体自体の膨脹により圧迫され血液が流れにくくなります。こうして海綿体は、血液が溜め込まれて膨脹した状態を維持します。これが勃起状態です」
「糖尿病で血管障害や神経障害があると、この一連の現象がスムーズに起こらず、全く勃起しない、起勃しても硬さが十分でない症状が現れます。健康な男性でも高齢になるにつれ血管障害、神経障害が進み、勃起能力が衰えますが、糖尿病では障害のスピードが加速されてしまうのです」

   そして、糖尿病の男性にはこう呼びかけている。

「糖尿病のほかの合併症に比べ、性機能障害はわかりにくい症状で、実際に治療を受けている人は少ないのが現状です。恥ずかしがらず、積極的に医師に相談しましょう。最近の医学の進歩によって、性機能障害の多くは治療可能になっています」
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