2024年 4月 29日 (月)

書評記事で韓国紙記者に「極刑宣告」 北朝鮮脅迫の「意味不明」

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国章の「革命伝統を象徴する赤い星」が「ドルマーク」に

   とりわけ北朝鮮側を憤らせているとみられるのが書籍の表紙のデザインで、

「不作法にもわが共和国の国章の上部にある抗日の輝かしい革命伝統を象徴する赤い星は『$』(ドル)記号に、国章の下部にある国号『朝鮮民主主義人民共和国』は『朝鮮資本主義共和国』とむやみにいたずらをしてねつ造した写真まではばかることなく挿入した」 「今やあえてわが共和国の神聖な国号と国章まで中傷、冒とくする不作法な行為もためらわない境地に至った」

として、両社の社長と記事を執筆した記者の計4人を名指ししながら、4人を「極刑に処する」と主張。次のように、事実上4人の暗殺を宣言した。

「犯罪者らは判決に対して上訴することができず、刑は対象が確認されるにつれて任意の時刻に任意の場所で追加的な手順なしに即時執行されるであろう」

   暗殺予告された側は、「理解できない脅迫」だという韓国政府や専門家の見方を伝えている。朝鮮日報は、(1)多くのメディアが書評を掲載したのに2紙だけ狙われた(2)国章のパロディーはメディアではなく著者と出版社が決めたものであり、しかも本紙(朝鮮日報)には掲載されていなかった(3)北朝鮮の対南機関や国営メディアではなく裁判所が声明を出すのは初めて、といった疑問点を指摘。

「北朝鮮の各機関・団体が金正恩氏に忠誠闘争を繰り広げるなか、中央裁判所もそれに加わった可能性がある」

という専門家の分析を掲載している。

   今回の北朝鮮の脅迫をめぐっては、韓国統一省の報道官が

「我が国の国民に対する脅迫を即刻中断するように警告する」

との談話を出している。

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