2024年 4月 24日 (水)

お父さんのアブラ浮いた湯船が最高!? 「美のための入浴法」に驚愕

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【Rの法則】(Eテレ)2017年9月7日放送
「あなたの常識間違っている?美の殿堂!お風呂」

   シャワーでサッと済ませる人、長時間の半身浴で汗を流す人、熱めのお湯に肩までつかる人...。日々の入浴は人によって様々な方法があるが、「美容のための入浴」という観点では、間違っている人が多いかもしれない。

   番組では、東京都市大学教授で温泉療法専門医の早坂信哉氏が、美のための正しい入浴法を伝授した。

「いきなりシャワー」は危険

   湯船につからずシャワーだけでも、以下の方法を実践すれば美を保つのは可能だ。

(1)入浴前には水分補給せよ
人間は1回の入浴で約800ミリリットルの水分を失う。入浴前に水分を摂(と)らないと、体内が脱水状態になり、乾燥肌の原因に。コップ1~2杯の水を飲んでから浴室に入ろう。

(2)お湯を浴びる前に正しくかけ湯せよ
急激な温度変化は心臓に負担をかける。冷たい水をいきなり浴びると体に良くないのは広く知られているが、熱いお湯も同様だ。高齢者なら脳梗塞や心筋梗塞、若い人でも不整脈の危険が高まる。
10秒かけて足先から太ももへ、手の先から肩へと、心臓から遠い部分から38度くらいのぬるめのシャワーをかける。

(3)足湯で全身を温めろ
足を流れる血液が温まって全身に回ると、湯船につかるのと同様に、体を温め血行をよくする効果が期待できる。肌は28日間のサイクルで細胞が入れ替わっていて、血行がよくなると細胞に栄養が行き渡り、きれいな肌のもとになる。
大きめの洗面器に、42~43度の熱めのお湯を、くるぶしまでつかる程度はる。5分足を入れれば全身が温まる。洗面器がない場合はバスタブに少しお湯をためて行うのもよい。

足は石けんで洗う必要ナシ

(4)頭は頭皮を洗え
   まずシャワーで髪をよく濡らし、シャンプーは1プッシュのみをお湯で薄めて手で泡立てる。シャンプーは髪に刺激となるので、あまり多くない方がよい。
   皮脂の多い後頭部の頭皮から、指の腹で揉むように優しく洗う。決して爪は立てないように。流す時はシャンプーが残らないよう、分け目の毛を手でどかしながらしっかり流す。
   髪の毛はシャンプーで洗う必要はなく、流す時に頭皮を洗ったシャンプーが触れれば十分だ。髪の毛は摩擦に弱いので、巻き込んで洗うと傷むおそれがある。
   髪が長く洗わないと気になるという人は、毛先だけ泡でやさしくなで洗いするのがよい。
   ダメージが気になる時は、髪の内部に浸透するトリートメントを使ってから、リンスやコンディショナーで髪をコーティングすると効果的だ。

(5)体は泡で洗え
   皮ふの表面の細胞は自然とはがれるもの。タオルなどでこすると無理にはがしてしまい、肌を傷付ける。かためのナイロンタオルだけでなく、できればやわらかいタオルも使わず、手と泡で洗おう。
   まず、泡立てネットとせっけんをよく濡らし、手のひらで転がすように泡立たせる。泡立ちが悪ければ少しずつ水を足す。泡を手に乗せても形が崩れないくらいのかたさが理想だ。ボディーソープは様々な成分が入っていて、肌への刺激が強すぎる人もいるので、シンプルな固形石けんがベストだ。
   作った泡を手で転がすように胸と腹、脇と股に広げる。背中は手が届く範囲でよい。それをシャワーで流して終了だ。
   体で皮脂が多いのは、額と鼻のTゾーン、頬とあごのUゾーン、後頭部、胸、脇、腹、股、背中の中央で、早坂教授は「縦ライン」と呼ぶ。石けんで洗うのはここだけで十分なのだ。
   足は洗わなくても大丈夫だが、気になる人は泡で同様に洗えばよい。
   洗顔も体と同じく、TゾーンとUゾーンに泡をのせて洗う。顔の肌は特に敏感なので素早く洗い流そう。

(6)入浴後はタオルに水分を吸収させよ
   体も髪も、ゴシゴシ拭くのではなく、タオルを当てるようにして水分を吸わせる。髪は濡れている時が傷みやすいので、なるべく早くドライヤーで乾かす。
   最後にコップ1~2杯水分補給し、入浴は終了だ。

湯船につかれば体は洗わなくてOK!?

   湯船の入り方にも、美しくなるポイントがある。

(1) 入浴前にコップ1~2杯の水分補給
(2) 心臓から遠い部分からかけ湯する

   ここまではシャワーと同じ。

   (3)お尻と股をお湯で軽く洗い、40度以下の湯船につかる
   42度以上のお湯だと、皮ふをバリアする表面の細胞が変形し、かゆみ物質も放出される。傷みやすい状態の肌をかいてしまい、肌が傷付く原因になる。
   また、熱いお湯では体が興奮するが、38~40度のお湯ならリラックス状態になる。肩までつかれば、水の浮力で筋肉や関節が重力から解放され、疲労回復効果が高まる。

(4)つかる時間は5~10分

半身浴などで長く入浴している人も多いだろうが、実は15分以上湯船につかると皮脂が取れすぎ、皮ふ内部の保湿成分も流れ出て乾燥肌になってしまう。長時間の半身浴でたくさん汗をかくのが美容にいいと信じている人も多そうだが、早坂教授はその説を「何でしょうね?」と一笑に付した。
   額や鼻に汗をかいたら、湯船から出る合図だ。

(5)湯船から出たら、シャワーの時と同様に頭と顔を洗う
   この時体は洗わなくてもよい。湯船にしっかりつかれば、毛穴が開いて体の汚れの大部分が落ちる。どうしても気になる部分があれば泡で洗うとよい。

(6)もう一度5分程度湯船につかる
   この時に脚をマッサージするとむくみ取りに効果的だ。むくみは体液が体の低い位置にたまった状態で、放置すると皮ふのたるみの原因となる。
   足先から上半身に体液を戻すイメージで、足首からひざの裏へ10回、ひざから足の付け根まで10回、左右の足を優しくなでるように両手でマッサージする。

(7)上がったらタオルで水分を吸い取り、水分補給して終了。
   正しい方法で入浴すれば、シャワーだけだと25分ほどかかるが、湯船につかれば20分程度で終わる。実は湯船の方が短時間で済むのだ。
   思春期の女性だと「お父さんの後のお風呂はイヤ!」という気持ちもあるだろうが、美肌のためにはお父さんの後のお風呂がベスト。一番風呂だと、塩素が皮ふを刺激するが、男性の皮脂は塩素を中和してくれる。
   どうしても嫌な場合は、レモン汁をスプーン1杯か、入浴剤を使っても中和できる。

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