2017年11月3日に世界中で発売が開始された「iPhoneX」は、「FaceID」という、顔で画面のロックなどを解除できるシステムを導入している。そこで、顔がそっくりな双子のお笑い芸人、ザ・たっちの2人が挑んだところ、見事にロックを解除してしまった。「俺のiPhone全部開いちゃうじゃん」ザ・たっちは、1982年11月10日生まれの双子、兄・たくやと弟・かずやの2人で活動するお笑い芸人で、ホリプロコムに所属している。「幽体離脱~」のネタなど、双子であることを活かした芸風で知られる。2人はYouTubeのアカウント「たっちアカデミーbyGameMarket」で12日に動画を投稿。同じくホリプロコムに所属するお笑い芸人の超ヘルメット・大嶋洋介さん、きつね・淡路幸誠さんとともに、実際にザ・たっちの2人が「FaceID」の顔認証を突破できるかどうかを検証している。ザ・たっちの2人で「FaceID」を検証してほしい、といった声がツイッターで多くあったからだという。動画では、弟・かずやが「FaceID」で顔の登録を行い、大嶋さんの顔では解錠されないことを確認した。そのうえで、兄・たくやに「iPhoneX」を手渡し、じっと見つめると、「ガチャッ」という音とともに、見事、画面ロックが解除。その瞬間、「開いたー!」と、一同は騒然。信じられなかったのか、もう一度やり直したが、それでもロックは解除された。動画内では「ザ・たっちなら結構開いちゃう」と結論づけたが、兄・たくやは自分の「iPhoneX」も弟がのぞけば開いてしまうと思ったのか、「俺のiPhone全部開いちゃうじゃん」と不満を漏らした。淡路さんに「2人で1台でいいじゃん」といわれると、兄・たくやは笑いながら机に顔を伏せ、がっくりした様子を見せた。同動画のコメント欄には、「セキュリティがばがばじゃねぇかww」「目の虹彩認証まで組み込まないと茶番ロックですね~」「双子なら開きますって注意書きないかな?w」と、ツッコミの声などが相次いでいる。無作為に選ばれた他人であれば、解除の確率は100万分の1双子に限らず、ネット上で「FaceID」に関する検証は多い。たとえば、YouTuberのマックスむらいさんは7日に投稿した動画で、自分の顔を忠実に再現したリアルマスクで検証を行ったが、顔認証は出来ず、ロックは解除されなかった。また、YouTuberのHIKAKINさんも12日に投稿した動画の中で、帽子やマスクをつけた状態や寝起きの状態では画面ロックが解除されず、「すごくいいんだけど、僕に向いてなかった」として、「iPhone8」に再び機種を変更したことを明かしている。一方、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんは11日に投稿したブログの中で、カツラをつけ、歌舞伎の化粧をした状態で「iPhoneX」の顔認証をクリアしたことを報告している。アップルは8日に公開した「先進のFaceIDテクノロジーについて」の中で、「無作為に選ばれた他人が『iPhoneX』を見て、FaceIDで本体のロックを解除できてしまう確率は、およそ100万分の1にすぎません」としている。ただし、「双子や似ている兄弟姉妹、または13歳未満の子供については顔の特徴も成長途上にあるため、統計的な確率が違ってきます。この点について懸念される場合は、パスコード認証をご利用になることをおすすめします」とも述べている。
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