米議会報告書「新華社記者がスパイ行為」 「フィクション」と中国反発も...
2017.11.17 17:10
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報告書は「中国に対する偏見とステレオタイプを反映」
米国では、米国外の組織が米国内でロビー活動を行う際は、外国代理人登録法(FARA)への登録が義務付けられている。すでに報道機関としての人民日報や英字紙のチャイナ・デイリーは登録されているが、職員個人の登録までは義務付けられていなかった。
こういった状況を踏まえ、報告書では
「中国の情報収集に向けた動きは、中国国営のメディア企業のスタッフが関与していることが知られており、現時点の法律の運用にはむらがある。法律を強化し、中国国営メディア企業の全スタッフの登録を求めるようにすべき」
と提言。記者についてもエージェントとして登録を義務付けるように求めた。
中国側は反発している。中国外務省の耿爽報道官は11月16日の定例会見で、
「このいわゆる『委員会』は、中国関連問題では常に偏見に満ちている。今回の報告書の中身は完全にフィクションで、報告書の視点は、中国に対する偏見とステレオタイプを反映している。委員会には、中国関係問題に対する誤った発言と行動をやめ、米中関係を促進する建設的な役割を本当に果たすように求めたい」
などと報告書の内容を非難した。