子どもがおもちゃを飲みこみ窒息死事故 消費者庁が3Dによる救命法の啓発動画

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   子どもがおもちゃなどを飲みこみ死亡する事故が相次いでいるため、消費者庁は2017年11月20日、ウェブサイト上で「子どもの窒息発生時の対処法」の啓発動画(http://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_013/)を公開した。

   これは、専門家に依頼し、口に入ったおもちゃやなどの異物がどのように気道をふさぐか、窒息のメカニズムをコンピューター・シュミレーションの3D画面(3次元)で明らかにしたもの。その上で、「背部叩打(こうだ)法」などの救命方法をわかりやすく紹介している。

  • 幼児の場合は胸部を圧迫する方法もよい(消費者庁のウェブサイトより)
    幼児の場合は胸部を圧迫する方法もよい(消費者庁のウェブサイトより)

のどを詰まらせた幼児は声が出せず、親は気づかない

   消費者庁の発表資料によると、2010~2014年の5年間で、全国で少なくとも0歳児181人が誤嚥(ごえん)による窒息で死亡している。また、2016年8月、生後9か月の男児が、人形の付属品だった約1センチのおしゃぶりをのどに詰まらせ、3か月後に死亡した。2013年には2歳の女児がイチゴ形をしたおもちゃ(直径約3.5センチ)を詰まらせ、1年後に死亡した。

   今回の動画は、この2件の死亡事故を重視して、事故原因を調べた消費者庁安全調査委員会が、武蔵野赤十字病院と明治に依頼し、世界で初めて幼児の舌やのど、気道の動きをコンピューターでシミュレーションし、おもちゃが気道をふさぐメカニズムを明らかにした。そして、背中をどうやって叩くと、異物がポロリと落ちるかなどを動画でわかりやすく紹介している。

   動画は約8分。3歳以下の子どもは何でも口の中に入れるが、おもちゃなどを飲みこみ、詰まらせると次の経過をとる。

(1)子どもは声が出せないので、ただゼーゼーと苦しそうにするが、親は気がつかない。
(2)子どもは口から取り出そうと手を口に入れる。息ができず、鼻の穴をふくらませたり、頭を上下に動かしたりする。顔色が悪くなる。
(3)3~4分後、酸素不足により顔や体が青紫色になる。
(4)5~6分後、意識を失う。この段階で気づく親が多い。
(5)15分後、脳死状態になる。

   親はすぐに救急車を呼び、その間、のどに詰まった異物を取り出す救急救命法を行なわないと手遅れになる危険がある。動画では、子どもを膝の上にうつぶせにして背中を平手でポンポンと叩く「背部叩打法」や、後ろから抱えて握りこぶしで胸を突き上げる「胸部突き上げ法」(ハイムリック法)などを紹介、ぜひ覚えておいてほしいと呼びかけている。

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