2021年 11月 29日 (月)

2020年度「教育改革」で求められる能力とは 未来の子どもたちに必要な5つの能力

   大学入試センター試験(以下、センター試験)の廃止に伴って2020年度から開始される「大学入学共通テスト」(以下、共通テスト)の周知不足が懸念される。「明治以来の改革」と言われるほど戦後初の大きな教育改革となるが、中高生の保護者のうち約3%しか詳しい内容を知らないという。

   試験でどんな能力が問われるのか、また、これからの社会でどんな能力が必要とされるのか、中学受験指導のスペシャリストに聞いた。

記述式問題の導入

   文部科学省の「学習指導要領」はこれまでにも何度か改訂されてきたが、2020年度の教育改革では学習内容だけでなく、大学入試も大幅に変更される。それに伴ってセンター試験は2019年度(2020年1月)を最後に廃止され、現在の中学3年生が大学受験を迎える2020年度(2021年1月)からは共通テストが開始される。1990年に「大学共通第1次学力試験」からセンター試験に移行して以来の大きな変更となる。

「大学入学共通テスト」がスタートすることを知っていますか?(明光義塾調べ)
「大学入学共通テスト」がスタートすることを知っていますか?(明光義塾調べ)

   学習塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパン(東京都新宿区)が、中高生の子どもを持つ全国の保護者700人を対象に実施したアンケート調査では、共通テストが開始されることを知っている保護者は6割にとどまった。そのうち、センター試験との違いを詳しい内容まで知っている人は4.9%で、全体ではわずか3%と、周知が徹底されていないことが分かった。

「センター試験」と「大学入学共通テスト」がどう違うか知っていますか?(明光義塾調べ)
「センター試験」と「大学入学共通テスト」がどう違うか知っていますか?(明光義塾調べ)

   共通テストの主な変更点として、(1)記述式問題の導入(2)英語の4技能評価――が挙げられる。現行のセンター試験では全教科・全科目でマークシート方式を採用しているが、共通テストでは一部の教科で記述式問題が導入される。また、英語の「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を適切に評価するため、民間の資格・検定試験が活用される予定だ。

   文部科学省は記述式問題の導入について、

「自らの力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力を評価する事ができます」

としている。つまり、「論理的に問題の解決策を考え、それを他者に伝える」という複数のスキルが必要とされることになる。

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