2019年 12月 9日 (月)

CD買わない若者が「ラジカセ」を買う理由 レトロ趣味超えた、新たな需要が

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メーカーはなぜ若い世代を狙ったか

   デジタル配信の普及などを背景に、「CDが売れなくなった」といわれて久しい。日本レコード協会の統計によれば、2016年の総生産枚数は約1億6000万枚で、10年間で40%近くも下落した。

   そんな中で、カセットやラジカセの評価が高まりつつある。2017年8月には、東京・西武渋谷店で、懐かしのラジカセ100台超を集めた「大ラジカセ展」が開催された。多くのメディアで取り上げられ、連日多くの来場者があった。

   かつてラジカセを愛用していた世代だけではなく、「昔の『ひと手間加えた』文化の良さ」を評価する、20代の若い層も多く訪れたと西武渋谷店の広報担当者は語る。アイドルグループのでんぱ組.incや女優ののんさんなど、人気アーティストがカセットを限定盤としてリリースするケースも増えた。

   ドウシシャがターゲットにするのは、こうした若い世代だ。

   上記のようなカセットでのリリースが増えていることもあり、「若い人――『カセットを知らない世代』にも、カセットに触れる機会が増えています」(担当者)。ところが、いざ聞こうと思っても多くの家庭には、再生できる機器がない。一方、現在販売されている「ラジカセ」は、高齢のユーザーをターゲットにしたものが多く、若い世代としてはピンと来にくい。

   そこであえて、1980年代風の「当時を知る人なら懐かしく、若い人から見れば『今までにない』」デザインを採用、またカセット再生以外での利用も想定し、スマホなど若い世代が使うデバイスではすでに標準機能となったBluetoothを搭載した。担当者は、商品のコンセプトを「若い人がほしい、と思うようなラジカセ」だと語る。

   そうした意味では「Bluetoothに対応したラジカセ」というよりは、「カセットに対応したBluetoothスピーカー」とも言えるかもしれない。実際、小売店にもラジカセではなく、Bluetoothスピーカーの売り場に並べてもらうよう頼んでいるという。

   見込みは当たり、9月の発売以来、購入者も若い世代が中心だ。実売9980円前後(オープンプライス)という価格帯もあり、「好きなアーティストの『カセット』を買ったのを機に、衝動買いしてくれる人も多いです」。

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