2024年 4月 19日 (金)

酒は喉にも悪影響及ぼす 同量の「チェイサー」で若い声を保とう

誤嚥予防には「葉酸スムージー」&「念入り歯みがき」

   食べ物や飲み物は口から食道に入って胃に運ばれるが、喉の筋肉が衰えると、食道ではなく誤って気管に入る。これが「誤嚥」だ。繰り返すと肺に細菌が入り、誤嚥性肺炎を引き起こす。

   筋力の低下に加え、「せき反射」の衰えにも気を付けたい。

   せき反射とは、誤嚥した時に脳が瞬時に指令を出し、むせて異物を出す反応だ。低下すると、気付かぬうちに誤嚥を繰り返すおそれがある。脳内の髪の毛ほどの細い血管が詰まる「ラクナ梗塞」も、せき反射をコントロールする部分で起こると、反射を低下させてしまう。

   せき反射を促すには、葉酸を意識的に摂(と)るとよい。ビタミンB群の葉酸は脳のドーパミンを生成し、せき反射にもかかわる。

   誤嚥性肺炎の患者を数多く診察してきた池袋大谷クリニックの大谷義夫院長が葉酸摂取に勧めるのは、「誤嚥予防スムージー」だ。

   二人分の材料は以下の通り。

   ブロッコリースーパースプラウト 25グラム(半パック)

   リンゴ 1個

   バナナ 1本

   ヨーグルト 180グラム

   はちみつ 大さじ1

   葉酸が豊富なブロッコリースーパースプラウトに、肺の機能を高めるといわれるリンゴ、免疫のバランスを良くするヨーグルト、抗炎症作用があるはちみつを加え、バナナのとろみで飲みやすくする。

   葉酸はうなぎやレバーにも豊富だが、加熱すると減ってしまうので、生で食べられるものを摂るのがベストだ。スムージーにすれば毎日摂りやすい。

   誤嚥性肺炎を防ぐには、口の中の雑菌を減らすのも重要だ。せき反射が低下していると、寝ている最中に唾液を誤嚥してしまい、唾液に含まれる雑菌で肺炎を起こすおそれがある。

   毎食後と寝る前、1日4回、1回5分の歯みがきが有効だ。特に寝る前はデンタルフロスも使い、念入りに行うとよい。

   大谷氏は誤嚥予防スムージーと1日4回の歯みがきを毎日実践し、54歳にして一度も誤嚥したことがないという。

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