2018年 9月 24日 (月)

次世代コンビニはココが違う 58種の新技術を駆使

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   セブン‐イレブン・ジャパンは2017年12月7日、「ひとと環境にやさしい」をコンセプトにした次世代型店舗を、本社がある東京都千代田区二番町のビル1階に開店した。店舗全体の外部調達電力を約28%削減することが可能になったほか、1日あたりの作業時間を約5.5時間減らせるという。年中無休で24時間営業が基本のコンビニにとって、膨大な電力消費と重労働は大きな課題。課題解決への糸口となるのか、注目されそうだ。

   国内外の38社から、58種の新技術を採用した。この店舗で試用・検証を進め、全国約2万店に広げることを検討するという。

  • コンビニも次世代型店舗に(画像はプレスリリースより)
    コンビニも次世代型店舗に(画像はプレスリリースより)

作業時間を54分削減

   目玉は路面型太陽光発電設備だ。店舗外の床面に、高透過性・高耐久性のあるコーティングを施した太陽光パネルを設置して電力を一部まかなう。フランスの大手建設会社「ブイグ」グループの「コラス社」が開発した。100平方メートル敷設時の発電量は約1万kWh/年で、2013年の標準店舗使用電力の約7.2%に相当するという。都心は店舗外のスペースが限られているが、郊外型店舗は車の駐車場に敷き詰めるなど、有効活用できそうだ。

   水素を燃料電池に供給し、発電する岩谷産業のシステムも導入した。水素ボンベ1本あたり約8時間の発電が可能で、24時間稼働させた場合の発電量は約1万2264kWh/年になるという。オレンジと緑と赤でおなじみのセブン‐イレブンの店頭看板の照明には、タイマー管理の自動調光機能を設けた。この設備は三協立山などが提供した。

   店舗内も随所に工夫を凝らした。サンデン・リテールシステム、中野冷機、パナソニックの3社が提供するのは、地球温暖化への影響がきわめて少ない「CO2冷媒」を使用した冷凍・冷蔵の販売設備。従来は固定式だった陳列棚をスライド式に変えることで商品補充や清掃の作業効率が改善され、作業時間を54分削減できるという。商品を陳列する棚板や、それを支える横材もすべてスライド式にして作業効率を高めた。コクヨと岡村製作所が提供した。

環境負荷の低減や人手不足対応

   売り場だけでなく、トイレも「快適空間」にした。便器は自動便器洗浄機能を装備したTOTO製を採用。床には防臭・抗菌作用を、壁 ・天井材には消臭・抗菌作用をそれぞれ持たせた。脱臭機能付き空気清浄機に加え、節水型泡沫自動水栓を採用するなど、買い物の用事がなくても、トイレ目的で店舗に行ってみたくなるほど充実した設備だ。

   レジカウンターの内側も改善し、「働きやすさ」を向上させた。コクヨが提案するのが、レジ袋を簡単に取り出せるシステム。従来はかがんで袋を取り出す構造だったが、立ったまま取り出せる仕組みに変更した。店内調理の「揚げ物」に使うフライヤー設備には給気機能を付加し、店舗入り口などからの外気の流入を抑えることで、埃や花粉などが店内に入りにくくした。

   ファミリーマートやローソンなど他の大手も環境負荷の低減や人手不足対応を急いでいる。セブンの取り組みが刺激になり、「次世代コンビニ」の店舗開発がますます進みそうだ。

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