2024年 4月 24日 (水)

米アマゾンに「ペット専用アカウント」 記者が開設してみると...

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   「ペットは家族」の時代だ。飼い犬や猫には快適な住環境を用意して人間並みの食事を与え、寝る時も一緒。最近では動物病院で治療を受ける際の「ペット保険」や、飼い主が亡くなった時に一緒に入れる墓もある。

   飼い主のペットに対する愛情が強い風潮に着目したのが、米オンライン小売り大手のアマゾン・ドット・コムだ。自分のペット専用アカウントを設定してカスタマイズしたページを開設、そこで「最適」の商品を案内する。

  • 「アマゾンプロフィル」で選べる動物たちは…
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犬に猫、は虫類、馬まで

   米アマゾン(英語版)のペット用品コーナーにアクセスすると、「ペットプロフィル」という欄がある。クリックして、自分が飼っているペットの専用アカウントをつくれる。設定すると「ペットフード購入1回限り20%割引」やクーポン券の特典がある。

   実際に手順を追ってアカウントを開設してみた。最初にペットの種類を選ぶ。犬や猫、小動物、鳥、魚、は虫類、そして「馬」があるのが米国らしい。記者は、以前家で飼っていた猫を選んだ。次はペットの名前、さらに種類を入力する。純血種か雑種の選択肢もあった。最後は年齢、そして写真をアップロードして完成だ。内容は後から編集可能で、別のペットを追加することもできる。

   出来上がったページは、自分のペットのためだけのオリジナル。年齢や種別を考慮されたと思われるキャットフードの「お勧め商品」が並ぶ。ほかにもクーポンによる割引商品として、猫のトイレ用砂やキャットタワー、猫専用ベッドにおもちゃが「最大25%引き」といった誘い文句と共に表示された。

   ショッピングとは別に、ペットの世話に関する情報ページへの誘導もあった。用意されているのは犬と猫で、猫の場合は例えば「猫の栄養の基礎知識」「ウチの猫にはキャットフードのドライとウエット、どちらがいいの」「猫は散歩に連れて行くべきか」といった食事、健康、運動などの生活全般に関するヒントが解説されていた。

   猫のほかに「魚」を追加すると、熱帯魚のほかに金魚や錦鯉といった日本人になじみの種類が選べた。勧められたのはエサのほかに水槽や、池で魚を飼う際に必要とみられるポンプがあった。

ペットは「人生を共に歩むパートナー」

   「お勧め」の商品は、飼い主であるユーザーの商品の閲覧や購入の履歴に基づいて表示される。記者が特定のメーカーや商品をクリックしたところ、次からは最初と比べてページ上に商品の種類、数が増えた。記者の場合、アマゾンで目的の商品を購入した後に付属品や周辺機器を「いかがですか」と表示され、思わず「ついで買い」することがある。ペットの飼い主も、愛犬や愛猫向けにカスタマイズされたページ上で勧められるエサや遊具なら「うちのペットに最適かも」と購入ボタンを押す――アマゾンはここを狙っているのだろう。

   ペット熱が高まっているのは米国だけでなく、日本も同じだ。市場調査を手掛ける富士経済の2017年5月30日付発表によると、17年の国内のペット市場は4364億円に達する見込みで、前年の4245億円から119億円増と予想されている。特に食事面では、病気に対応した「療法食」やサプリメント、ミルクは「オーナーのペットへの健康志向の高まりを背景に」伸びた。室内飼育率の高まりで消臭剤や脱臭剤、ペット高齢化によるおむつなど、商品需要にも特徴が出てきている。ペットは「人生を共に歩むパートナー」とみなし、大切にする飼い主が増えた。

   2017年12月22日時点で、「ペットプロフィル」はアマゾンジャパンのサイトには設けられていないが、米国の動向をみながら日本でもこうした自分のペットだけの専用ページをつくれるようにするかもしれない。

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