「黒人に扮しただけで差別って?そう指摘する人達こそ、優劣を付けて人種を見てる気がする」ダウンタウン・浜田雅功さん(54)の「黒塗りメーク」騒動をめぐり、エジプト出身のタレント・フィフィさん(41)が持論を展開した。「ふつうに黒人が笑っとんねん」騒動の発端は、2017年大みそか放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル!『絶対に笑ってはいけない』シリーズ」(日本テレビ系)。浜田さんは番組の中で、映画「ビバリーヒルズ・コップ」主演のエディ・マーフィーに扮し、顔を黒く塗って登場するシーンがあった。「黒塗り」姿は35分ほどだったが、終始「ふつうに黒人が笑っとんねん」「ずっと一緒は(笑いをこらえるのが)しんどい」などと、出演者の笑いを誘った。番組の公式ツイッターでも、当該シーンを写真付きで紹介。「爆笑した」「最高やな!浜ちゃん」と好意的な反応が寄せられたのだが......。BBC、NYTも報道一方で、「何に笑ってるん?肌の色で笑ってるんなら差別やで?」「これは意図的でなくとも人種差別」と、黒塗り姿への批判も多数寄せられた。日本在住の黒人作家、バイエ・マクニールさんもツイッターで「ブラックフェイスやってる日本人に告ぐ。ブラックフェイスはジョークのオチなんかじゃない。ジョークが欲しいならもっと良い脚本家を雇え。黒人キャラが欲しいなら日本語を話す黒人を雇え。ブラックフェイスはやめろ」と不快感を示し、強い口調で糾弾した。騒動は国外にも広がり、英BBC(電子版)や米ニューヨーク・タイムズ紙(同)も1月3日、マクニールさんのツイートを引用する形で報道。海外では「黒塗りメーク」は差別表現と認識されるが、そうした文化的背景に日本人は自覚的なのかをめぐり議論になっている、とBBCは伝えている。フィフィさんは、批判の声を疑問視ネットの論調としては「批判」が多い印象を受けるが、タレント・フィフィさんはそうした声を疑問視する。1月4日にツイッターで、「黒く塗ると差別だと騒ぐ人達はネガティブなイメージを持ってるのかな?」と投げかけ、「日焼けして黒人並みにするほど黒い肌に憧れている人もいるし、黒人ファッションも真似てる人もいる。意図によっては批判されるだろうけど、黒人に扮しただけで差別って?そう指摘する人達こそ、優劣を付けて人種を見てる気がする」と率直な意見を投稿した。このツイートは5日昼時点で1万1000リツイートと大きな反響を呼び、「同感です。ジョークとして単純に笑って終わりにできないのかね。。」「差別では?と考える事はある種の配慮ではないか。私は配慮できる人の方が素敵だと思いますよ」など賛否両論あがっている。
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