2019年 12月 7日 (土)

「商品先物取引」って本当に「怖い」の? 取引所と取引会社に「キホンのキ」から話をきいた

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   「商品先物取引」は一般にはなじみの薄い投資方法だ。かつては「怖い」という負のイメージもついていたようだが、FXなどのレバレッジ投資の普及に伴ってマイナスイメージは消えつつある。しかし、投資しようとしても何から手をつけたらいいのか、取引実態を含めてJ-CASTニュースが取材した。商品先物取引の中で代表的な「金」に着目し、東京商品取引所(TOCOM=トコム)の情報発信基地「TOCOMスクエア」でナビゲータを務める山本郁(かおる)さんと、実際に投資家からの注文を受けている第一商品の羽馬(はま)ゆきえさんに、「キホンのキ」から話を聞いた。

商品先物取引は「FXや株式と同じように金融商品の1つとして定着」

   商品先物取引を取り巻く環境はどのように変化したのか。まずはTOCOMスクエアナビゲーターの山本郁さんに話を聞いた。

TOCOMスクエアナビゲーターの山本郁さん
TOCOMスクエアナビゲーターの山本郁さん

――TOCOMはどのような役割を担っているのでしょうか?

山本郁さん:TOCOMは、商品先物市場を運営しており、価格形成機能、価格変動のリスク・ヘッジ機能、現物の受け渡し機能を提供することで産業インフラとしての重要な役割を担っています。投資家にとっての資産運用機能も担っており、投資家は商品先物取引の価格変動で差益を得ることができます。また、商品先物取引法やTOCOMのルールにもとづき、公正な取引の確保や、投資家保護のための自主規制業務も行っています。

――公的機関とはどのような関係がありますか?

山本:商品先物取引は経済産業省と農林水産省が監督官庁になっています。金や石油といった工業品は経済産業省で、農産物は農林水産省の所管です。

――昔は商品先物取引に対してマイナスなイメージがあったと聞きますが、どんな時代だったのでしょうか?

山本:確かに昔は、一部業者の営業姿勢によって商品先物取引が誤解を受けるようなことがあったのは事実だと伺っています。ただし、現在このような業者は淘汰されており、商品先物取引はFXや株式と同じように金融商品の一つとして投資家に定着しています。

商品先物取引の取引高は2003年をピークに、「勧誘規制」の強化などにより減少傾向が続きました。ですが、ここ最近はインターネット取引などの利便性の高い市場環境の整備が業界をあげて行われ、取引高が回復しつつあります。

――「勧誘規制」とは何でしょうか?

山本:「不招請勧誘の禁止」とも呼ばれ、取引を望まない方への訪問や電話による勧誘を禁止するもので、2011年に法律が施行されました。

――取引を十分理解しないと商品先物取引を行うことができないのですね。

山本:そのとおりです。投資家はリスクも含めてしっかりと理解した上で取引を行う必要があります。
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