2024年 5月 19日 (日)

ポーラの目標株価、相次ぎ引き上げ 証券各社、「しわ改善」大ヒットを好感

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   化粧品大手、ポーラ・オルビスホールディングスの株価が2018年2月19日も上場来高値を更新し、株式市場の注目を集めている。2月14日に発表された17年12月期連結決算や18年12月期見通しの内容が好感されている。

   ポーラHDは17年1月に発売した「しわ改善」をはっきりうたう薬用化粧品が大ヒット。その他商品との併売効果もあって業績改善が見込まれ、株価上昇につながっている。

  • ポーラの目標株価、相次ぎ引き上げ(画像はイメージ)
    ポーラの目標株価、相次ぎ引き上げ(画像はイメージ)
  • ポーラの目標株価、相次ぎ引き上げ(画像はイメージ)

新規顧客を獲得

   ポーラHDが昨17年発売した「リンクルショット メディカル セラム」は、しわ改善美容液として初めて厚生労働省の認可を得たものだ。従来、この手の商品は「小じわを目立たなくする」などの表現にとどまっていたが、治験の効果が認められ、堂々とセールストークにすることができるようになった画期的な美容液だ。しわの原因となる酵素の働きを弱める成分「ニールワン」を配合し、しわ改善につなげる。02年以来の地道な研究・開発の成果が花開いた格好だ。

   アンチエイジングに直結する顔のしわは中高年女性にとって切実な問題だけに、定価・税別1万5000円で発売(2018年1月に税別1万3500円に値下げ)と高価ながら女性のハートをつかみ、年間約130億円の売り上げを記録した。ポーラブランドの商品は元々、訪問販売が主体だが、昨17年秋にテレビCMや新聞雑誌の広告を増やし、認知度を高めたことも新規顧客を獲得し、売れ行きの良さを後押ししている。

「グローバルでの成長ステージに突入」との評価も

   リンクルショットの大ヒットによって業績は大幅に改善した。2017年12月期連結決算は売上高が前期比11.8%増の2443億円、営業利益が44.9%増の388億円、純利益は66.2%増の271億円を記録した。純利益は4期連続で過去最高を更新した。訪日外国人の化粧品購買意欲が引き続き高いことも収益に貢献している。傘下のもう1つの主要ブランド「オルビス」は不振が続き、売り上げも減っているがこれをポーラブランドが補って余りある形になっている。ポーラHDは18年12月期の業績も上向く予想を発表した。売上高は3.5%増の2530億円、営業利益は6.7%増の415億円、純利益は3.2%増の280億円で、5期連続の最高益を見込む。

   業績改善を受けて証券各社が相次いで目標株価を引き上げたことも、ポーラHDの株価上昇を支えている。野村証券は従来の3620円を4180円、大和証券は3910円を4520円とした。これに先だって1月にSMBC日興證券も3740円から4810円に大幅に引き上げた。野村の担当アナリストは「リンクルショットによる新規顧客の獲得が顧客基盤の拡大につながり、他製品の売り上げも拡大している」と指摘、SMBC日興は「(ポーラHDが)リンクルショットの値下げや海外再拡大の方針を示しており、グローバルでの成長ステージに突入した」と評価する。

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