2024年 4月 25日 (木)

朝日が「立証責任」果たすべき? 森友文書「書き換え」で自民議員ら主張

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   財務省の森友学園をめぐる決裁文書が書き換えられた上で国会議員に公開されたとされる問題で、財務省は2018年3月8日、参院予算委員会理事会に決裁文書の写しを提出した。

   提出された文書はすでに議員に開示されたものと同内容で、野党は「マイナス回答」だとして強く反発。それでも財務省は「書き換え前」の文書が存在するかについては明言を避けている。そんな中で、最初に疑惑を報道した朝日新聞は、書き換え前の文書の写真を掲載しておらず「確認」したと報じるにとどまっている。そのため、「確認」した文書について、朝日新聞もさらに詳報すべきだとの声も相次いでいる。

  • 朝日新聞は文書を「確認」したとするにとどまっている
    朝日新聞は文書を「確認」したとするにとどまっている
  • 朝日新聞は文書を「確認」したとするにとどまっている

「目視したのか、それともコピーでも取ってあるのか、画像を撮ってあるのか...」

   野党側は3月8日朝に提出された文書の内容に納得せず、参院予算委員会の審議を拒否。提出された文書は「書き換え後」の可能性があるとして、野党が財務省幹部を呼んで開いたヒアリングの場では「書き換え前」のものが存在するかどうかを繰り返し追及。財務省側は明確な説明を避け続けたため、「実質マイナス回答」(福山哲郎・立憲民主党幹事長)などと反発を強めている。

   一方で、この「書き換え前」の文書が存在するのか疑念を持つ声も出ている。3月6日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ)では、政治アナリストの伊藤惇夫氏が

「確認したということであるならば目視したのか、それともコピーでも取ってあるのか、あるいは画像を撮ってあるのか...。それがどうなのかによっても、展開が大きく変わってくる」

などと情勢を解説。これを受ける形でスタジオで同席していた北村晴男弁護士は、

「コピーを入手したとも書いていないので、ここを朝日新聞は明らかにした方がいい、絶対に」

と主張した。

毎日新聞が入手した文書にも「本件の特殊性」

   同日の「ひるおび!」(TBS)でも、八代英輝弁護士が、朝日新聞は文書を「入手」したのではなく現時点では「確認」したという表現にとどめていることに言及し、

「その段階で、改ざん前の文書があることを当然の前提にして、『これは全部、政権にとって不都合じゃないか』とか、そういう言い方をしていいのかという部分がひとつ、ちゅうちょとしてある。もちろん、あったとしたら大問題だと思う。ただ、今、本当にこの文書があるということの立証責任を負っているのは朝日新聞のような気がする」

などと「書き換え前」の文書について朝日新聞が説明すべきだと求めた。八代氏は

「財務省に、(書き換え前の文書が)果たしてあるのかないのかという部分が僕には分からない。財務省があるのに隠しているという可能性ももちろんある」

とも述べた。

   自民党議員からも、「疑惑の立証責任は朝日新聞にあります」(長尾敬衆院議員、8日のツイートより)といった声が上がっている。こうした論に対して野党側からは、「国権の最高機関である国会に財務省から資料を出させて存否、事実を確認しようとの意識がない」(立憲民進党・蓮舫参院議員、同)と反発する声も出ている。

   なお、森友学園に関する決裁文書をめぐっては、毎日新聞が3月8日付夕刊で、財務省が国会に開示した文書とは別の文書に、「本件の特殊性に鑑み」「学園に価格提示を行う」などの表現があることがわかったと報じている。毎日新聞が近畿財務局への情報公開請求で入手したという。朝日新聞が「確認」したとする文書にも「本件の特殊性」という表現はあったとされるが、今回毎日新聞が報じた文書と同一のものかは現時点では明らかではない。

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