2018年 5月 24日 (木)

「九州男児のイメージが悪くなる」 狛江市長に怒る「九州男児」たち

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   東京都狛江市の高橋都彦市長(66)の「九州男児」発言が、波紋を広げている。酒席で、自身が口をつけたコップを使って女性に飲むよう強要した疑惑が浮上する中、「私は九州男児で、献杯・返杯は文化だと思っている」と弁解したのだ。

   市役所へは発言に対する苦情が相次ぎ、読売新聞もコラムで「九州の方、迷惑してませんか」と発言へ疑問を呈した。当人はのちに「勝手に文化だと思い込んでいた」と訂正・陳謝したが、騒動は収まる気配はない。ネットでも「九州男児を言い訳に使うな」といった反発が相次いでいる。

  • 献杯・返杯は九州の文化?(画像はイメージ)
    献杯・返杯は九州の文化?(画像はイメージ)

「私は九州男児であって、献杯・返杯は文化だと思っている」

   高橋市長は大分県別府市出身。2018年3月5日、報道陣に対し、浮上したセクハラ疑惑を否定する中で、

「私は九州男児であって、献杯・返杯は文化だと思っている」

と、「口をつけたコップを~」の行為を問題視しない姿勢を示した。

   こうした発言に対し、市役所へは「『九州男児』を身勝手な言い訳に使うな」といった抗議が相次いだ。市秘書広報室によると、7日夕までに約60件が寄せられ、8日も数十件以上の苦情が来ている。多くは批判で、セクハラ疑惑への厳しい声と、九州関係者からの怒りの声とが半々程度という。一部には擁護もあり、「九州には、献杯・返杯文化は残っている」という指摘もあった。

   読売新聞の7日付朝刊1面コラム「編集手帳」でも、高橋市長の「献杯・返杯」発言を取り上げ、「きょうび男性でも抵抗があろう」「それと九州の方、迷惑してませんか」と締めくくった。

   ツイッターへも8日までに

「九州男児を言い訳にする時点で同じ九州男児として恥ずかしい」
「九州男児のイメージが悪くなるやろ!」
「九州を言い訳に使うな!九州の男は女性にそんな事せんよ!逆にそんな事をされてた女性を見たら助けてやるのが九州男児」

といった反発が相次いで寄せられている。

市長は訂正・陳謝したが...

   こうした批判を受け、高橋市長は、情報番組「ビビット」(TBS系、8日報道)の取材に対し、

「(自身は)18歳までしか別府にいなかった」
「よく調べてみたら、(献杯・返杯は)九州全般にある風習、あるいは文化ではないことが分かりました。その点について謝らせて頂きたい」

と陳謝した。別のメディアにも「特に九州の方からお叱りを頂いた」と訂正、陳謝のコメントをしている。

   「九州男児」には、どんなイメージがあるのか。「ビビット」MC国分太一さんは「男らしいイメージはありますが...」と話した。また、MC真矢ミキさんは、

「私の周りにも九州男児は多いですが、一本気で男気があって、俺について来い、という気質はありますね。ただ、正しい方向に(ついて来い)、ならいいですが、間違った方向だと...」

と、高橋市長による「九州男児」の言葉遣いに違和感を示した。

   一方、「献杯・返杯」をめぐっては、「九州の文化ではない」「いや、九州の一部の文化」「昔あったが今はない」などの指摘が錯そうしている。ただ、九州に限らず、たとえば2016年3月13日付朝刊の読売新聞(大阪本社版)には、四国・高知の酒席で「献杯・返杯」がよく見られる、という記事も見つかる。

   J-CASTニュース編集部が今回、別府市内の人に3月8日に電話で話を聞くと、高橋市長の行為は、「献杯・返杯」の風習の有無問題とは関係なく、単なるセクハラだという指摘も聞かれた。市内の飲食業関係の女性(50代)は、「献杯・返杯」について、

「今はあまり見ないが、昔はあった」
「コップではなく、お猪口・杯を使い、同じ杯で注ぎ合った」

と証言。ただ、高橋市長の話は報道で知っており、「あれは単なるセクハラ」と断じた。

「献杯・返杯は、和やかに互いに信頼している人たち同士で楽しく行うもの。ちょっとでもイヤだなと思っている人を巻き込んだり、強制したりするのは、セクハラでしょ」

とあきれた様子だった。また、20代半ばの観光関係の男性は、「献杯・返杯」について、

「周りでは見ないし、年配の人と飲むときにも(要求されたことは)ないですね」

と話していた。

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