2018年 9月 26日 (水)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
「米朝首脳会談でノーベル賞を」めぐる分断

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   歴史的な瞬間――。板門店 (パン・ムンジョム)にある南北軍事境界線を越えて韓国入りした北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出迎え、笑顔で固く握手を交わす様子が、今もFoxニュースで繰り返し流されている。

   2018年5月2日にはトランプ大統領が、北朝鮮に拘束されている3人のアメリカ人について、「Stay tuned!(乞うご期待!)」と解放を示唆するツイートを流した(前政権は解放に失敗したとつぶやいているが、そのうちの2人はトランプ政権中に拘束された)。

  • 「板門店で握手する金正恩委員長(左)と文在寅大統領。この2人にもノーベル平和賞の予想が流れている」(画面は韓国・アリランテレビから)
    「板門店で握手する金正恩委員長(左)と文在寅大統領。この2人にもノーベル平和賞の予想が流れている」(画面は韓国・アリランテレビから)

CNNは連日の不倫報道

   解放の可能性について、トランプ氏自身も、支持者らも、「トランプ氏が強硬に圧力をかけ続けてきた成果だ」と評価している。

   「トランプは、MAGA(Make America Great Again、偉大なアメリカを取り戻そう)どころか、Make the World Great Again(偉大な世界を取り戻そう)としている」といった賞賛の声もあがっている。

   トランプ氏は2018年4月28日、中西部ミシガン州での支持者集会で演説し、北朝鮮問題で成果を上げていると語ると、会場から「ノーベル賞、ノーベル賞」の連呼がわき起こった。これに「That's very nice. Thank you. (それは素敵だね。ありがとう)」と親指を立てて笑顔で応えた。

   そして5月2日、共和党の下院議員18人が連名で、トランプ大統領をノーベル平和賞候補に推薦したというニュースが流れた。

   しかし、リベラル派の間では、「北朝鮮問題で評価されるべきは、金正恩を罵倒し続けたトランプではなく、太陽政策で粘り強く対話を続けてきた文在寅だ」、「アメリカだけでなく、韓国、中国、日本が手を取り合った成果だ」と、トランプ氏を評価する声は少ない。

   CNNやABCニュースは、ロシア疑惑のほか、肉体関係を持ったとされるポルノ女優への口止め料の支払いについて、国民に対して嘘をついてきたと、毎日のようにトランプ氏を激しく非難している。

「プライベートで何をしようとそれは夫婦の問題で、私たちには関係ない。でもこれは道徳の問題ではない。小さな嘘をつく人間は、大きな嘘もつく。そういう人にこの国を任せてよいのかという、道徳を超えた問題なのです」

   こうした批判に、トランプ支持者のジョナサン(48)は、鬼の首を取ったように話す。

「 リベラル派たちはつい最近まで、トランプが北朝鮮相手に核戦争を引き起こすと大騒ぎしていたから、何も言えないだろ。過激な発言を繰り返して北朝鮮をあおっているように見えながら、実際には和平に向けて着々と働きかけていたんだ。政治に関係ないことで騒いでいないで、トランプ大統領のこの歴史的な業績を、党派を超えてアメリカ人として喜ぶべきだろう?」
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