2018年 12月 15日 (土)

日大広報・米倉久邦氏の「華麗な経歴」 共同通信・元論説委員長で多くの著書が

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   日本大学アメリカンフットボール部のタックル問題で、ひとりの広報担当者が思わぬ注目を集めている。その名も、米倉久邦氏――。内田正人前監督の緊急会見では、報道陣の質問攻めに「もうやめてください」と徹底抗戦の構えをみせ、多くの視聴者をクギづけにした。

   翌日のテレビやスポーツ紙でも大きく取り上げられたこの白髪の男性、実はただ者ではない。大手マスコミの共同通信社で論説委員長まで登りつめ、多数の著書も持ち合せる、ベテランのジャーナリストであることが分かった。

  • 米倉久邦氏
    米倉久邦氏

「同姓同名の別人」説も流れたが...

「やめてください。1人で何個も聞かないでください。他の方も聞きたい方いっぱいいるんですから」
「こんな何十人もいるのに、全部やるんですか? 何時間かかるかも分からないじゃないですか、無理ですよ。みんな手を上げているのに」

   2018年5月23日夜の日大アメフト部の緊急会見をめぐっては、計3人の人物にスポットライトが当たった。壇上で無数のフラッシュを浴びた内田前監督、井上奨コーチのほかにもう1人――冒頭のような発言で報道陣の質問を制し続けた司会、日大広報担当の米倉氏だ。

   一体、どんな人物なのか。会見終盤から、その周囲には続々と報道陣が集まり、中には面白おかしい報道スタンスでおなじみの、「サンデー・ジャポン」(TBS系)の姿も見えた。一方、23日の会見では通例である自己紹介もなく、終了後にようやく、大学側から名前だけが明らかにされた、という具合で、プロフィールや日大での立場などは公表されていない。

   ツイッターやインターネット掲示板では早速、数多のネット民によって素性の特定作業が始まり、ある人物像が浮かび上がった。Googleで「米倉久邦」と検索すると、元共同通信社の論説委員長に同姓同名の人物がいたことが分かるのだ。

   ツイッターでは「日大に新たな伝説を残した米倉久邦、共同通信でしたか」「共同の元論説委員らしいのか。元マスコミ関係者があのバトルか」などと話題を呼んだ。ただ一方、「ほんとうに元共同通信出身か?同姓同名の別人じゃね?」「同姓同名の別人ではないかと思われます。全然顔が違います」と「別人」説も浮上していた。

   結論から言えば、この日大広報の「米倉久邦」氏は、元共同通信出身の「米倉久邦」氏と同一人物だ。J-CASTニュース編集部では元共同通信出身の米倉氏に取材したところ、本人であることを確認できた。

ワシントン特派員、経済部長など歴任のエリート

   米倉氏は1942年、東京生まれ。68年に早稲田大の大学院を卒業した後、共同通信社に入社。ワシントン特派員や経済部長、ニュースセンター長、論説委員長などを歴任した。退職後の現在、フリージャーナリストとして活動している。

   米倉氏は高校・大学時代以来、山に親しんでいた。50代後半で山行を再開すると、57歳で森林インストラクターの資格を取得。日本山岳会や東京スキー山岳会の会員を務めている。

   そんな米倉氏は、関心分野の「森」というテーマを中心に、多数の著書を執筆している。共同通信時代の1986年に「女の時代がやってきた 女で儲けるビジネス学」を書いた後は、「森をゆく『人と森のかかわり』を訪ねて」(日本林業調査会)や「そうだ、山へ登ろう!森林インストラクターになっちゃった」(三五館)、「六十歳から百名山」(新潮社)などを世に送り出した。

   たとえば2015年6月初版の「日本の森列伝 自然と人が織りなす物語」(ヤマケイ新書)には、日本全国12か所の森を訪れたルポルタージュをしたためている。第1章では、北海道の函館と札幌の中間に位置する、ブナが自生する北限の地・松内低地帯に密着した。

「これからブナはどこへ行こうとしているのだろう」

著書に見える意外な素顔

   米倉氏は第1章の末尾でそう切り出し、学芸員の「ブナは北進しようとしている」とのコメントを掲載。その上で

「ブナの北進を阻む寒さや乾燥がないことは証明されている。北限のブナは極めて勢力旺盛だ。次世代を担う若木の成長も良好だ。温度や降雨量からみて、ブナの生育環境に北上を阻害する要因はどこにも見当たらない」

と説明する一方、「新たな阻害要因が加わった。人の圧力である」とも続ける。

「約150年前から、大規模な開墾の時代を北海道は迎えた。ようやく充実してきたブナの森林は、激しい伐採によって『分断され、孤立化し、縮小した』。森が減少し、散布できる種子が極端に減ってしまい『北進のエネルギーが失われている』。そのために、北へと分布を広げていくことが出来なくなっているのではないか」

   思い入れが伝わる、丁寧な解説が印象的な一冊だった。

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