2021年 12月 6日 (月)

岡田光世 「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
米朝会談は2年前の大統領選の再現か

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金委員長への手紙を元教師などが添削

   5月11日に米韓合同軍事演習が始まると、北朝鮮の態度が一変。16日に予定していた南北閣僚会議を北朝鮮がキャンセルし、「米国が一方的な核の放棄を要求し続けるのであれば、首脳会談も考え直さなければならない」などと強気に出た。

   5月24日、トランプ大統領が突然、北朝鮮側の「大きな怒りと明らかな敵意」を理由に、米朝首脳会談の中止を発表。日本、韓国、アメリカを始め、世界中に衝撃が走った。

   北朝鮮問題をニュースでフォローし続けてきたという知人の反トランプ派のケリー(26、米北西部オレゴン州在住)は、「いつものトランプの思いつき。結局、なんのポリシーもないのよ。トランプは、最初から首脳会談をやるつもりなどなかった。これは単なるショーに過ぎないわ。しかも、北朝鮮がアメリカ人の人質を解放し、核施設の一部を爆破したあとで、会談中止を表明するなんて。こんな人間を北朝鮮や韓国は愚か、世界が相手にするわけがない。アメリカの恥だわ」と厳しく批判する。

   トランプ氏が金正恩氏宛てに書いたとされる手紙が、元教師などに添削されてネット上で出回るなど、相変わらずリベラル派の一部は物笑いの種にした。

   「本物の独裁者、金正恩と会うのにおじけづいたのだろう」「ロシア疑惑からマスコミの目を逸らすためだ」と揶揄する声もあった。

   とはいえ、北朝鮮に対する不信感は強く、トランプ氏が首脳会談を中止することに賛成する声は、意外に強かった。

   「北朝鮮はこれまで何度も約束を破ってきた。金正恩が核を手放す気がないなら、首脳会談を開く意味がない」というわけだ。

   一方で、ボルトン米大統領補佐官が「リビア方式」にこだわれば会談は破綻するだろうと、米国内では批判されていた。2003年にリビアでカダフィ政権が大量破壊兵器を放棄した際に、核計画の完全放棄が確認されたあとに、制裁解除と経済支援を行った方式だ。

   核放棄後に政権が崩壊し、カダフィ氏が殺されたように、北朝鮮もリビア方式でやられるのではないかと、金氏がアメリカに対して不信感を抱いたとも考えられる。リビア方式については、5月17日にトランプ氏が否定している。

   その後、金氏の親書がトランプ氏に届けられた。トランプ氏は首脳会談を当初の予定通り、6月12日にシンガポールで開催すると発表した。

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