2024年 5月 3日 (金)

メルカリ、「世界企業」になれるか その期待と課題

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

現地に合わせてビジネスモデルを再構築する必要

   一方、米国には2014年に進出したが、知名度は高くない。インターネットオークション市場だけでも日本の10倍以上の市場規模があるため、チャンスは大きい。しかし営業損益は69億円の赤字で、黒字転換への確かな見通しは今のところ示せていない。

   米国ではガレージセールなど中古品売買の場があるほか、コンビニなどを利用した、きめ細かな配送・決済システムがない。日本での成功体験は通用せず、現地に合わせてビジネスモデルを再構築する必要がある。利用者のニーズをつかみ、アプリの使い勝手をきめ細かく向上させて、ライバルに負けない魅力的なサービスを提供できるかがカギを握りそうだ。

   メルカリの目標は、まず米国で成功したうえで「世界的なマーケットプレイス」になることだ。米アマゾンやフェイスブック、中国アリババなどに匹敵するような、グローバルなネット企業は、日本からは生まれていない。メルカリはその第1号となれるのか。米国事業の動向をもう少し見極める必要がありそうだ。

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