スポーツ報知に、「本人」が意外なところでモノ申した。「そのおばさんみたいな写真、何とかならないですかね」――社会学者・古市憲寿氏がこう触れ、スポーツ報知のネット記事で頻繁に使われている、自身の写真の差し替えを求めた。2016年ごろから使用古市氏に関する報知記事への、読者からのコメントで目立つのが「写真」についてだ。2018年7月2日にヤフーに配信された「古市憲寿氏のベルギー戦『絶対、勝てないじゃないですか』にフジ伊藤アナ『サッカーに絶対はありません!』」では、記事内容への言及を押しのけ、「なにこの写真」とのコメントが最も共感(680いいね!)を集めた。その他の記事でも、「だれ?このオバサン??」「もっとええ画像ないのかい?」といった指摘が少なくなく、タレントのミッツ・マングローブさんと間違えてコメントしている人も散見された。スポーツ報知のサイト内検索で調べると、見出しもしくは本文に「古市憲寿」が含まれる記事は139本あり、そのうち23本で上記の写真が使われている。古市氏は13年9月に新著に関するスポーツ報知のインタビューを受けており、この際に撮影されたものの可能性が高い。現在確認できる最も古い記事は16年6月。当時はバストアップ写真だったが、17年10月ごろから肩上や首上のみが写るよう加工されており、より顔を強調したものとなっている。「本人」が写真提供「自由に使ってください」印象的な肖像写真が流通してから約2年。古市氏がついにツッコミを入れた。2018年7月1日にツイッターを更新。「スポーツ報知さん!いつもネットニュースにしてくれてありがとうございます。ところで!そのおばさんみたいな写真、何とかならないですかね」続けて自身の宣材写真を投稿し、「撮影は(写真家の)蜷川実花さん。でもクレジットなしでいいと言われたので、自由に使ってください」とまさかの素材提供。「別にこれじゃなくても、何かあの写真以外はないのかなあ!」と念押しするようにふたたび不満を漏らした。なお、スポーツ報知は翌2日、古市氏に関する記事を2本出稿しているが、いずれも「おばさんみたいな写真」のままだ。古市氏の願いは届くのか。
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