2018年 11月 17日 (土)

楽観はトランプ氏ひとり? ポンペオ訪朝でも「非核化」怪しい、これだけの理由

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   2018年6月に行われた米朝首脳会談から1か月が経とうとする今でも、合意された「朝鮮半島の完全な非核化への断固として揺るがない決意」の実現に向けた道筋は見えないままだ。そんな中で米国のポンペオ国務長官が7月5日に北朝鮮に向けて出発。6日から7日にかけて現地に滞在し、非核化のスケジュールについて協議するとみられる。

   ただ、米朝首脳会談後も、北朝鮮の核やミサイル関連施設の改修や建設が進んでいるとする分析結果が相次いで明らかになっており、現時点での北朝鮮の「本気度」は不明。それでもトランプ大統領は「非常にうまくいっている」と強気だ。

  • 米朝首脳会談で合意した「朝鮮半島の完全な非核化への断固として揺るがない決意」はどうなるのか(写真はポンペオ国務長官のツイッターから)
    米朝首脳会談で合意した「朝鮮半島の完全な非核化への断固として揺るがない決意」はどうなるのか(写真はポンペオ国務長官のツイッターから)

衛星写真で「不審な動き」次々

   最初に北朝鮮の「本気度」を疑わせたのは、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が公表した衛星写真だ。首脳会談後の6月21日に撮影された写真を分析した結果として、北朝鮮北西部の寧辺(ヨンビョン)にある核関連施設で、建物の改修が急速に進んでいるとしている。米朝首脳会談後も、通常通りの作業が行われている、という分析だ。ただ、「通常通り」という表現からは、非核化の具体的なスケジュールが決まるまでは、施設の維持に必要な作業が行われる(=核製造を加速させているわけではない)、とも読むこともできる。

   ただ、咸興(ハムフン)にある化学物質研究所のケースは少し違う。米メディアは7月2日、ミドルベリー国際大学院モントレー校が衛星画像を分析した結果として、化学物質研究所の建設が完了した、と報じた。この研究所は炭素複合材の部品製造で知られており、固形燃料を使うミサイルの先頭部分、機体、吹き出し口などに利用できる。工場の大半が完成したのは5月。板門店での南北首脳会談を終え、シンガポールでの米朝首脳会談に向けた詰めの協議が進んでいた時期で、この時期に「改修」ではなく「建設」を進めていたとなれば、非核化に逆行しているとも言えそうだ。

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