「スケート界は美しきスケーターを失った」――。フィギュアスケート男子・羽生結弦選手のコーチを務めるブライアン・オーサー氏が、2014年ソチ五輪銅メダリストのデニス・テンさん(25)の死に追悼のコメントを発表した。コメントは、羽生選手ら所属クラブの選手らと連名で発表したもの。羽生選手はSNSのアカウントを持っておらず、ファンからは「羽生さんからのメッセージだと思えばいい」との声が上がっている。「君の情熱は生き続ける」テンさんは2018年7月19日、母国のカザフスタンで車上荒らしに刺殺され、亡くなったと、同国の通信社などで報じられた。浅田真央さんや荒川静香さん、高橋大輔さん、小塚崇彦さんら、日本のトップスケーターらは、自身のSNSで突然の別れを惜しんだ。こうした投稿を受けて、フィギュアスケートのファンは18年平昌五輪金メダリストの羽生選手のコメントにも期待を寄せることに。ただ、SNSのアカウントを持っていない羽生選手が、自らの見解を表明することは不可能に近い。そんな中、羽生選手が所属するカナダ・クリケットクラブで彼のコーチを務めるオーサー氏が、自身のインスタグラムを更新。ハビエル・フェルナンデス選手ら所属選手との連名で声明を発表したのだ。「私たちはデニス・テンの悲劇的なニュースに悲しんでいます。スケート界は美しきスケーターを失いました。私たちの思いは彼の家族とともにあります。君の情熱はこれからも生き続ける。ユヅル、ジェイソン、ハビエル、ガブリエル、エフゲニア、チームクリケット一同」羽生選手が14年のソチ五輪で金メダリストとなった時、銅メダリストとして同じ表彰台に立ったのが、テンさんだった。今季のグランプリ(GP)シリーズでは、羽生選手も出場する第5戦ロシア杯(11月)にエントリーしていた。こうした2人の関係性を知るファンからは、オーサー氏のインスタ投稿を受けて、ツイッターで「オーサーがテンくんの死についてコメントを出してる!!ゆづ、ハビなども連名で!!」「オーサーの言葉が羽生さんからのメッセージだと思えばいい」「SNSを公的には持ってない羽生さんにとってはこれが公なMGになるよね」との反応が寄せられている。
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