2024年 4月 25日 (木)

エース酷使が「高校野球のお手本」なのか 高野連会長「前時代」発言に批判殺到

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   1人の投手を「酷使」することが、高校野球の「お手本」なのか――。

   2018年8月21日、決勝戦後のグラウンドで開かれた夏の甲子園の閉会式で、大会の審判委員長をつとめた高野連会長の八田英二氏が口にした一言が、インターネット上で物議を醸している。

  • 投手の酷使を「お手本」にしてはいけない(写真はイメージ)
    投手の酷使を「お手本」にしてはいけない(写真はイメージ)
  • 投手の酷使を「お手本」にしてはいけない(写真はイメージ)

「1人でマウンドを守る吉田投手を...」

   この日の決勝では、大阪桐蔭(北大阪)が13-2で金足農業(秋田)を破り、史上初となる2度目の春夏連覇を果たした。金足農は、地方大会から準決勝まで1人で投げ抜いたエース・吉田輝星投手がついに崩れ、東北勢初の優勝を逃した。

   こうした試合後、大会審判委員長としての「講評」のため壇上に立った八田氏の発言に、「おかしい」「それは違う」などと違和感を覚える野球ファンが続出している。

   問題視されているのは、八田氏が金足農の準優勝を称える中で、

「秋田大会から1人でマウンドを守る吉田投手を、他の選手が盛り立てる姿は、目標に向かって全員が一丸となる、高校野球のお手本のようなチームでした」

と発言したことだ。

   吉田投手は今大会、初戦から準決勝まで5試合連続完投。短い登板間隔のなか、決勝までに749球を投げ抜いた。だがそれだけに、元プロ野球選手やスポーツジャーナリストなど多くの識者が、吉田投手の「酷使」を不安視していた。

   準決勝から中ゼロ日で行われた決勝戦では、そうした不安が的中してしまったのか、吉田投手は本来の力を発揮できなかった。甘く浮いたボールを大阪桐蔭打線に痛打され、5イニングで12失点を喫した。

   実際、決勝後の吉田投手の談話を伝えたスポーツニッポン(ウェブ版)記事によれば、本人は試合後に「4回くらいから足が動かなくなった」と話したという。

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