2024年 4月 26日 (金)

山口もえ「いじめ持論」炎上の理由 専門家が指摘した「欠けていた視点」とは

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山口さんの持論が「重圧」に?

   なぜ、今回の山口さんの発言は反発を招いたのか。

   精神保健福祉士・スクールソーシャルワーカーで、NPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」理事の新行内(しんぎょううち)勝善さんはJ-CASTニュースの取材に対し、

「いじめは3年などの短期間では終わりません。大きなトラウマとして残りますし、その後の人生に大きな影響を与えるものです。今回の発言は、そうした視点が欠けていたのではないかな、と感じます」

と指摘する。

   その上で、山口さんが言うようにいじめ体験を長期的、俯瞰的に捉えるようにアドバイスすることは「確かに、カウンセリングの中で行うこともあります」。ただ、

「ですが、事前に相談者との信頼関係をしっかりと築いていることが大前提です。相手の辛さや大変さを十分に理解していない状況で、そうした見方をアドバイスしても、視野を広げてもらうことは難しいです」

とも付け加えていた。

   その上で新行内さんは、山口さんの言葉が逆にいじめに悩んでいる人の重圧になってしまう可能性も「考えられます」として、

「この部分は、本人が長い時間をかけて整理をし、自分でどのように捉え直すかが大事です。実際、いじめの経験を乗り越えられないことを、ずっと悩み続けている人も多くいますから」

としていた。

   その一方で、新行内さんは「山口さんは芸能人で、専門家ではありません。いくら発言に責任が伴うとはいえ、今回の件で山口さんがネット上で過度に批判されることも、ある意味でのいじめにならないか心配です」とも話していた。

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