2018年 11月 20日 (火)

スポーツドリンク、もらっても「飲まない」サッカー選手 ファンの「差し入れ」どうあるべき?

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   サッカーJリーグクラブの練習日にはサポーターが見学に訪れる。「差し入れ」を持参することもあり、「スポーツドリンク」が候補にあがりやすい。

   ただ、これを飲まない選手もいるようだ。日本代表でJ1・鹿島アントラーズの三竿(みさお)健斗選手はツイッターで、スポーツドリンクは「糖質が多くて普段飲まない」と告白。一方で、厚意を汲んで「なかなか断れない」とも伝えた。さらに別の現役Jリーガーからも声があがり、「差し入れ問題」の反響が選手・サポーターの間で広がっている。

  • 飲み物の差し入れが議論に(画像はイメージ)
    飲み物の差し入れが議論に(画像はイメージ)

「頂くものがジュースやお菓子だと全て食べることができません」

   三竿選手は2018年8月26日、

「練習後に差し入れでスポーツドリンクとか味付きの水だったりもらうんですけど 実はものすごく糖質多くて、普段は飲まないんですよね 水かお茶しか飲まない」

とツイッターに投稿した。「けどなかなか断れないのでここで告白します! 応援してくれている気持ちは伝わってます!」と続けている。発信は反響を集め、

「選手からこういうことを言ってくれるのは大変参考になります」
「こういう発信は嬉しいと思います サポも何が喜んでもらえて何がダメなのかめっちゃ考えますから」

といった声が寄せられた。

   これに、同じような思いだったJ3・ブラウブリッツ秋田の青島拓馬選手が自身の考えをツイッターに投稿。「本当に嬉しい事に最近差し入れを沢山頂きます」と切り出し、

「ただ頂くものがジュースやお菓子だと全て食べることができません。皆さんが汗水垂らして稼いだお金で買ったものをです。凄くモヤモヤしてました。凄く言いづらいけど絶対に言いたい事を三竿選手が言ってくれました」

と、やはり甘い飲み物は飲んでいないこと、それを差し入れてくれるファンには言いづらいことを告白している。

   議論がいっそうの広がりを見せると、青島選手はこのような「差し入れのミスマッチ」をなくしたいとして、同28日にブログで自身の考えを詳細につづった。「あくまで私見です」と断りながら、

「何が欲しくて、何がいらないかをはっきり話せる選手もいますが、そんな選手ばかりではありません。僕たちのことを思って差し入れを用意してくれた人に対して、『それはいらない』と言えない選手もいます」

と、葛藤があったことを明かし、差し入れの「具体案」として、「水、お茶などの低カロリーな飲み物」「ブラックコーヒー」などを列挙。スポーツドリンクはあげなかった。

管理栄養士「スポーツドリンクにも種類があります」

   一連の議論の中で、論点は2つあげられる。(1)Jリーガーはスポーツドリンクを飲まないのか(2)サポーターが選手に飲み物の差し入れをしたい場合は何を選ぶとよいのか―だ。

   管理栄養士で、数々のJリーグクラブや選手などをサポートしている「スポーツ栄養WATSONIA-ワトソニア-」代表の川端理香氏にJ-CASTニュースが見解を聞いたところ、(1)についてはまず、

「スポーツドリンクにも種類があります。糖質が多いと一概にはいえず、体に吸収しやすいように糖質量を抑えたものも多いです。逆に糖質が多く、甘いジュースと同じものもあります。さらには使用している糖質にも種類があります。砂糖、ブドウ糖、果糖、ブドウ糖果糖液糖、アスパルテーム――本来であればその見極めが大事ですが、糖質が多いことだけが独り歩きしていて、知らない選手が多いです」

と、一括りに「スポーツドリンクは糖質が多い」とは言えないと説明。

   その上で、「試合数日前から当日にかけて、多くのサッカー選手は体にエネルギーをためるため糖質が多い食事をしています。J1リーグでは、8月は1週間に2試合などの連戦(編注:基本的には週1試合)がありましたが、そういった場合にいかに体に糖質をためるかは持久力に関与します」と、コンディション調整に糖質が必要なことに触れ、

「そのため、スポーツドリンクはいつもダメなのではなく、種類や目的、試合が近いのか無いのかなどでも、普段飲むかどうかは変わってくるのです。実際、連戦や発汗量や練習量が多いという場合、普段からスポーツドリンクを飲む場合もあります。意識の高い選手は、食事からスポーツドリンクに含まれる糖質やミネラルを補給し、足りない場合は飲むということもあります」

と、さまざまなケースがあるとしている。

「ミネラルウォーター」のほか「甘くない炭酸水」も

   自身がJリーガーを指導する際に勧める飲み物は、

「基本は『水』です。できればカルシウムやマグネシウムが多い水(硬水)を、こまめにとるようにさせています」としたほか、「『炭酸水』も勧めており、上手に飲むことで食欲をコントロールもできます。さらに海外の炭酸水は硬水が多いため、そのあたりの『どの種類をえらぶか』を大事にさせています」

と話す。

   一方で避けたいのは、やはり「糖質のみのドリンク」。「甘いジュースなどですが、ビタミン・ミネラルの吸収も落としたり消耗させたりします。血糖値の問題もあり、疲労の原因にもなります」とのことだった。

   そこで(2)の、サポーターが選手への差し入れに選びたい飲み物について、川端氏は、

「ミネラルウォーターがいいでしょう。飲むだけでなく、うがい(これからの時期はインフルの予防のため)もできます。これは何本あっても選手は困りませんし、実用的です」

と勧めた。そのほか、

「甘くない炭酸水も選手には喜ばれます。経口補水液、100%トマトジュース、このあたりも選手によっては試合時や普段の食事で取り入れることができるため嬉しいようです」

と話していた。

   なおJリーグクラブによっては、公式サイトで「飲食物の差し入れ(プレゼント)」は受け取れないと表明しているところも少なくない。今回声をあげた青島選手が所属するブラウブリッツ秋田もクラブとして呼びかけはしているが、「すべては管理しきれず、差し入れる方と頂く選手との間の判断に任せている部分もあります」と取材に答えた。何を飲むかについても「個人の判断としており、スポーツドリンクを飲む選手もいます」とのことだった。

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