2020年 12月 3日 (木)

山里亮太、憲法を考える 第9条と総裁選の行方

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安倍氏、石破氏ともにトーンダウン

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山里: これから総裁選の投開票が始まります。やはり改憲なのか護憲なのか。9条のことなのか。緊急事態条項なのか。いろいろニュースが飛び交ってくると思うんですけれど、われわれはどういう風に、ニュースを受け止めればいいのでしょうか。
憲法を選挙の道具に使っているようにどうしても見えてしまう国民もいると思います。

戸松: それでもニュースをよく見てください。安倍首相の掲げた公約のなかでも、最近は、憲法改正の比重が落ちているよう感じられます。他の施策をいくつか示し、任期の最後として成果をあげ、歴史に名を残そうという意気込みは強いと言えます。たとえ憲法改正が、それも9条3項に自衛隊をうたうという改正ですが、国会の発議にまで至っても国民投票で否決されるおそれは大ですから、そのような冒険をあえておこなうほどの情熱を感じることができません。
そういうわけで、安倍首相はちょっとトーンダウンしているし、石破氏は、憲法改正なんて正面に出していないです。連立政党の公明党は、憲法改正には消極的です。

山里: なるほど。

戸松: いろいろなバランスを考えると、安倍さんが提示している憲法改正は実現しないないでしょう。その前にもっと経済的な問題、財政に関する問題、地方創生問題、あるいは、災害被害への対策、さらには議会政治の効率化をめざした改革などについて取り組むべきでしょう。
いずれにしても、総裁選の行方もそうですが、今後の私たち国民は、政治の動きの中で、憲法と法律によって形成されていく法秩序について強い関心を向け、各自の考えを互いにぶつけ合う雰囲気を作り上げていかなければならないと思います。

(続く)




プロフィール

戸松 秀典(とまつ・ひでのり)
憲法学者。学習院大学名誉教授。
1976年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。新・旧司法試験委員、最高裁判所一般規則制定諮問委員会委員、下級裁判所裁判官指名諮問委員会委員、法制審議会委員等を歴任。

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