「人として許せないことが、俺にもある。言うか、言わないか迷ったけど、これはどうしても我慢できない」サッカーJリーグ1部(J1)ジュビロ磐田の大久保嘉人選手が2018年10月11日、家族に向けられた侮蔑発言に怒りを露わにした。愛妻家で知られる大久保選手に...問題の発言は、夫人の莉瑛さんのツイッターアカウントに向けられた。莉瑛夫人が10月7日、息子の寝顔を収めた写真を投稿すると、一般のツイッターユーザーが11日、夫人と大久保選手のアカウントに対し「奥さんが亡くなって大変ですけど頑張ってください」とリプライ(返信)したのだ。発言の意図は不明だが、莉瑛夫人は15年に胞状奇胎で抗がん剤治療を受けていた。翌年には治療を終えて退院している。大久保選手は11日、リプライを引用し、「今までたくさん批判されてきた。プロである以上、それは当然だし、批判は真摯に受け止める。サッカー以外のことを言われることも多い。それは我慢してきた」「でも、人として許せないことが、俺にもある。言うか、言わないか迷ったけど、これはどうしても我慢できない」と怒りをぶつけ、発言を非難した。大久保選手は愛妻家で知られ、当時闘病中だった夫人を勇気づけるため、3人の息子と頭を丸刈りにして話題となった。18年6月に朝日新聞に寄稿した記事では、「妻は、僕がサッカーに集中できるよう、いつも家事や育児のほとんどを引き受けてくれています」と感謝を伝えている。各サポーターから励ましの声大久保選手へは、サッカーファンらから「グランパスサポーターです。これは人としてダメだと思います」「札幌サポです。これは文句言っても妥当だと思います」「フロサポです。本当にこれは許せないですね。大久保選手がこういう発言をしていく事で、少しでもこのような人が減ることを願います」「エスパサポだけど今回はかなり怒りが込み上げて来ました応援してるチームが違えど今回は大久保選手の味方です」と数多くの同情や声援が寄せられている。また、横浜DeNAベイスターズ・井納翔一選手の妻が18年1月、家族に対しネットで誹謗中傷の書き込みをした人物を名誉棄損で訴えた件を引き合いに出し、「この人も特定した方がいいと思います」「早く訴訟の準備を」といった提案も上がった。問題となった投稿は、12日10時までに削除されている。
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