歌手の沢田研二さん(70)のライブが突然中止になった問題は、沢田さん側が原発反対の署名活動を約束に反して行おうとしたことが発端と関係者が証言したと一部で報じられ、本当なのかと波紋が広がっている。沢田さんの事務所は、今回は行おうとはしなかったとして、署名活動がきっかけかどうかについて、「それはまったくない」と否定した。「署名活動を約束に反して行おうとした」と一部で報道さいたまスーパーアリーナで2018年10月17日に予定されていたライブが直前になって中止され、「契約上の問題」としか説明されなかったため、様々な憶測が流れた。特にツイッター上では、原発反対の署名活動をしようとして会場からクレームを受けたからではとの説が一部で拡散した。その後、沢田さんが18日夕になって各メディアの取材に応じ、集客が9000人と聞いていたのに7000人だったことに納得がいかなかったためだと説明した。これで集客不足説が有力になったが、19日になって、沢田さんが署名活動をしない約束を会場としていたにもかかわらず、当日に行おうとしたことが発端だったと複数の関係者が証言したと一部で報じられた。この日のテレビの一部ワイドショーでも、この報道が取り上げられ、沢田さんと会場の主張が対立していると紹介された。もし本当だとすると、原発反対の署名活動も原因になったことになるが、事実関係はどうなっているのか。事務所「NGを出した会場ではしていない」沢田研二さん事務所のココロは10月19日、署名活動が発端になったかについて、「それはまったくございません」と、J-CASTニュースの取材に否定した。「署名活動を行うときは、すべての会場に許可を求めており、NGを出した会場ではしてないですね。今回の全国ツアーでは、署名活動をしたところもあります。しかし、さいたまスーパーアリーナでは、NGでしたので、しようともしていません。すべての中止理由は、沢田が報道関係の取材に応じて話した通りです」さいたまアリーナの広報担当者は、署名活動についてケース・バイ・ケースで判断しているとJ-CASTニュースの取材に説明し、沢田さんのライブについては、「こちらに話も来ていませんし、署名活動をやろうとされたこともないです」とした。主催者のチケットポートとは、署名活動について話し合いなどはあったのだろうか。この点について、プレイガイド事業部では、「原発反対の署名活動のことについては、把握していませんので、お答えしかねます」と取材に話した。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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