2024年 4月 26日 (金)

山里亮太編集長「Bリーグ」観戦レポ 「アイドルのライブ前の高揚感とそっくりだ」

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全てのプレイに地鳴りのような歓声が響く

   目の前で選手たちの練習が始まるが、試合前の練習さえもショーアップされていた。その都度どうやって応援していいかは、会場とチアのみんなが教えてくれるし、周りを見回すと老若男女のブースターが、全員笑顔で歓声を上げている。驚いたのが、孫の手を引くおばあちゃんが振り付きで応援している姿。それがまたいいんだ!

   タイムアウトの度に登場するチアリーダー「STAR JETS」。やはり1秒も退屈させない精神がすごい。選手が倒れた後、モップをかけにくる方もショーアップされている。ここもまた感動した。

   試合はやはりスピード感がある。攻撃になれば「GO! JETS!!」、相手チームにボールがわたれば「DEFENSE(ディフェンス)」と、会場が一体になって声を出す。本当に息つく暇はない。

   一進一退、シーソーゲームのまま第2クオーターを終える。「千葉47-46新潟」の好ゲームだ。

   ハーフタイムにはゲストの女性タレントが来てトーク、その中にもスポンサーさんの紹介などが入る。そうそう、スポンサーの件でいうと、フリースローにも驚く。

   千葉ジェッツがフリースローを決めると、スポンサーさんの音楽が流れる。しかもそれにフリがつけられている、こんなスポーツ見たことない。やっぱりこれからの可能性は他のスポーツよりすごいと思う。

   いよいよ後半戦だ。第3クオーターが始まる。まだまだ上がり続ける会場。次々決まるダンクシュートやスリーポイントシュート、次々かわすドリブル......、全てのプレイに地鳴りのような歓声が響く。とにかく楽しい。

富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)
富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)

   対戦相手の新潟アルビレックスBBもこのアウェイでよくこんな素晴らしいパフォーマンスができるなぁ、と思いながらとにかく手を叩き、気づけば声を出してのめり込んでいた。

   残すところあとわずかで、千葉ジェッツが8点リード。バスケにおいてこれは勝負あり! 最後は「千葉94-87新潟」で、千葉ジェッツの勝利! 会場が両チームに惜しみない拍手を送り、スタンディングオベーションに包まれる。

   素直に身を委ねていたら、いつのまにか声を出して応援していた。この空間に入ったからには1秒だって退屈させない! アリーナにも選手たちにも、そんな想いが溢れていた。

   終わってみれば、素晴らしいミュージカルでも見たかのような感じ。ここで冒頭の思いにつながる。

バスケってこんなエンターテイメントの可能性を秘めているんだ!
これからはバスケが来る! いやもうキテるのか......!
僕は、完全に乗り遅れていた――。

   感動と、なんで今まで知らなかったのかという少しの後悔、今日観られてよかったという思いに包まれながら、拍手し続けた。

会場の盛り上がりは最高潮!
会場の盛り上がりは最高潮!

   エンターテイメント性を追求した試合演出の魅力は十分すぎるほど体感した。お客さんがまた来たくなるのも納得だ。

   なら、選手たちはこの盛り上がりをどう思っているのか? そしてこの「最強エンタメ」の仕組みを作った千葉ジェッツふなばしの代表は、これからチームをどうしていくのか? Bリーグの"内部"に迫りたい。

   次回は、千葉ジェッツ、富樫勇樹選手に話を聞きました。11月6日(水)公開予定。お楽しみに。

(続く)

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