再びの「ジャイアントキリング」なるか!? ラグビー日本代表は2018年11月17日(日テレ系地上波で同日23時55分から放送)、英国・トゥイッケナムで、世界の強豪・イングランドと対戦する。「歴史的大事件」南ア戦の再現なるか2015年のラグビーW杯。日本代表は、当時の世界ランク3位だった南アフリカと予選プール初戦で対戦した。ラグビーは力とスピードのぶつかり合いで、サッカーの「オウンゴール」のような「偶然性が少ないスポーツ」として知られている。下馬評で、日本は圧倒的不利、南アがどこまで点差を突き放せるか...ということが話題の中心だった。ところが...。試合終盤まで、日本は南アに食らいつく。後半残り数分のところで、点差は29-32と、日本は3点のビハインド。そこで、南アが自陣ゴール前で反則を犯した。相手は「世界3位」(当時のランキング)という格上。誰もが「PG(ペナルティ・ゴール)で3点=同点」と思っていたのだが、日本代表選手は違った。主将のリーチマイケルを中心にFW(フォワード)の選手が、「スクラムを組もうぜ!」と話し合い、あくまで「勝利」にこだわったのだ。結果、日本代表はパスを回し続け、南ア選手の体力を奪い、終了間際で逆転トライを奪った。これは、日本の新聞にも大きく取り上げられた。各紙1面で大きく取り上げ、日刊スポーツでは、「ラグビー日本、歴史的大事件」としてトップ記事で大々的に報じた。また、英国の小説家「ハリーポッター」の作者と知られるJ・K・ローリング氏も「こんな奇跡は見たことがない。小説以上の物語だ」という趣旨のコメントを出している。「仮想W杯」としては最高の相手さて、イングランド戦だが、奇しくもその「大逆転」をやってのけたエディ・ジョーンズ氏が現HC(ヘッド・コーチ)として率いる。また、2019年W杯では、日本はアイルランド、スコットランドと予選プールで同組。「ラグビー発祥の地」として知られるイングランドとの一戦は、2019年を占う重要な「試金石」とも言える。アジアで初めて開催されるラグビーW杯。日本代表が目指す「8強以上」という目標を達成するためにも、17日のイングランド戦は重要な意味を持つ。(J-CASTニュース編集部 山田大介)