2024年 4月 25日 (木)

「何のための増税か」 経済対策「大判振る舞い」の評判

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ポイント還元とプレミアム付き商品券

   クレジットカードなどを持たず、キャッシュレスに縁遠い低所得者向けに、ポイント還元に代わるものとして盛り込まれたのが、2万円で2万5000円分を購入できるプレミアム付き商品券だ。公明党の要求を飲んだもので、食料品などへの軽減税率(8%据え置き)が低所得者対策とされただけに、屋上屋を架す形で、これもバラマキとの批判が根強い。

   こうした一方で、2019年の統一地方選や参院選を意識し、負担増を伴う改革を極力避けた。社会保障費は総額34兆円で、前年度より約1兆円増えた。高齢化に伴う伸び(自然増)が4768億円、消費税対策の幼児教育・保育無償化など社会保障の充実で4808億円増という内訳だ。

   焦点だった自然増は、概算要求段階では6000億円だった。過去3年、5000億円に抑制する目安があったが、今回は目安を設けなかったため、抑制が効かないのではとの懸念があったが、最終的に1200億円ほど圧縮した。ただ、中身をみると、既に決まっていた制度改革(高収入の会社員の介護保険料引き上げなど)で800億円圧縮でき、残りは薬価(薬の公定価格)の引き下げ(医療材料を含む)で約500億円ねん出。物価・賃金の伸びに伴う年金額の改定による100億円増も吸収した。後期高齢者(75歳以上)の病院での窓口負担を1割から2割に引き上げるなど、積年の懸案には手が付けられなかった。

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