2019年 12月 16日 (月)

アパが「土地の形を選ばない」理由 話題の「コの字」ホテルはこうして生まれた

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   まるで「テトリス」のブロック―? ホテルチェーン大手「アパホテル」は、「建設する土地の形を選ばない」ということが時々話題になるが、実際にかなり変わった形をしたアパホテルの写真がツイッター上に投稿され、2万1000以上の「いいね」がつくなど話題を呼んだ。

   外観を見ると、どうやらアルファベットの「F」字型の土地に建っているようで、さらに「F」の窪みの土地には別のビルがあるのが分かる。

  • アパホテル 広島駅前大橋。中央の窪みに挟まるのは別のビル(写真提供:ピート(@pitolike)さん)
    アパホテル 広島駅前大橋。中央の窪みに挟まるのは別のビル(写真提供:ピート(@pitolike)さん)

「効率的なプランニングが可能と判断」

   この写真は「アパホテル 広島駅前大橋」を近所の建物から撮影したもので、2019年1月15日に投稿された。ブラウンの外壁で「コ」の字をしたホテルと、その脇に立体駐車場が建っており、土地全体は「F」字型をしている。窪みには別の業者の白いビルが建っており、上空から見ればパズルのブロックがはまったような構図だ。

   不思議な光景に他のユーザーからは、

「おーー!! すごい景色!」
「テトリスみたいですね笑」
「眺望関係ないただ泊まるだけの部屋ならコの字部分でも構わないか」

といった驚きの声があがっている。

   アパホテルが「変形地」でも展開していることは何度か話題を呼んだことがある。4月29日放送の「がっちりマンデー!!」(TBS系)で紹介されていたほか、東洋経済オンラインは17年3月7日の記事で「リーマンショック後に売りに出た安値の変形地を買い集め、ホテルを建設する」と開発手法について論じていた。

   それにしても、変わった形の土地にホテルを新設していくのはなぜなのか。J-CASTニュースが17日アパグループに取材すると、広島駅前大橋館の建設の経緯についてこう答えた。

「当初、用地情報として持ち込まれた本ホテルの敷地形状がF字型をしており、当社の高い設計ノウハウにより、このような敷地形状の対象地であっても、効率的なプランニングが可能と判断したため、取得に至りました。また、大規模なアパホテルが建設できる大型用地であったことも取得に至った理由の一つです」

「駅からの距離やロケーションを最重要視しております」

   同社では建設用地を選ぶ際、「ホテルは立地産業であるという考えに基づき、駅からの距離やロケーションを最重要視しておりますので、変形地や大通りから1本入った場所であっても、駅から近ければ、ホテル建設用地の検討対象になります」という。

「整形地であれば、取得を検討する競合が多くいますが、『変形地』は、プランニング等が難しいことなどから、検討できる先が少なく、土地代は整形地に比べて割安になる傾向にあります。今までも弊社の設計力で、変形地を一等地に変えて、ホテルを建設してまいりました」

   変形地は競合企業の少なさから安価で手に入れられ、土地のネックをアパの設計ノウハウでカバーしているというわけだ。

   広島駅前大橋館は、広島駅から徒歩4分の好立地だ。窪みに挟まったビルの土地取得については、「隣接地の所有者は本ホテル敷地の売主とは異なっており、本ホテルの敷地だけでも、十分ホテル開発用地として成り立つと判断したことから追加取得は考えませんでした」とのこと。また、変形地での建設は東京でも多く、渋谷道玄坂上館、新宿御苑前館などが該当するという。

   今後も、「ターミナル駅から近く、合理的な開発が可能と判断した場合は、変形地であっても取得を検討してまいります」と答えていた。

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