2024年 4月 19日 (金)

「世紀の一戦」今秋にも再び? パッキャオ再戦めぐり、策士メイウェザーに踊らされる米メディア

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過去には2年間にわたるロングプロモーションも

   両者のやり取りを世界中が注目する中、メイウェザーは対戦を匂わせたり、対戦に否定的なコメントを出したり、「やる」、「やらない」を繰り返しながら「ストーリー」を進め、話題が途切れないように対戦ルールやファイトマネーといった条件面などの情報を随時提供していった。

   世界中の格闘ファンの興味を持続させながら、試合形式、ルール、試合会場、ファイトマネーなどいくつもの条件面をクリアし、ようやく試合が正式決定したのが2017年6月。マクレガーの挑発から25カ月後のことだった。ほぼ完ぺきともいえるプロモーションを行い、最後の仕上げとして2017年7月11日から14日にかけて、ロサンゼルス、トロント、ニューヨーク、ロンドンの4都市をまわる記者会見ツアーを行った。

   また昨年末の「RIZIN14」でもメイウェザーは日本での記者会見後、米国に帰国してから米メディアに主催者サイドとの「契約の相違」を主張し、「欠場」を匂わせるコメントを。「出場」か「欠場」かで、世間の話題をさらい、結果、ファイトマネーのつり上げに成功したともいわれている。

   今年2月24日に42歳となるメイウェザーにとって残された時間はそう多くはない。ボクシングでのメガファイトが見込まれるのは、現時点ではパッキャオしかいないだろう。そのパッキャオも40歳。メイウェザー自身、最後の稼ぎ時を心得ているはず。メイウェザーの沈黙は、プロモーションのプロローグなのかもしれない。

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