2020年 2月 23日 (日)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 
エルサレムの米大使館を見に行く

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ライフル銃を持った兵士がバスに

   バスでその女性と話していると、ライフル銃を肩にかけた男性兵士がひとり、乗り込んできた。しばらく車内を見回し、降りていくと、別の停留所でまた、ライフル銃を持った別の兵士が乗ってきた。

   車窓から見える住宅地を指さし、「この辺りはユダヤ人居住区なんですよ」、「あれはアラブ人居住区です」などと女性が説明してくれた。

   アラブ人居住区には、厚い壁がめぐらされていた。「ナイフなどを持ってアラブ人がこちらに入ってくるのを防ぐためです。数年前にこの辺りで、バスの中でアラブ人によるテロがあって、たくさんの死傷者が出たんです。そう、ちょうどここですよ」とおびえるように話した。

   女性は話し込んでいるうちに、乗り過ごしてしまい、私と一緒に米大使館前でバスを降りた。バスは回り道をしていくので、エルサレムの中心から30分ほど乗ったが、車でも15分ほどかかるという。旧市街から5kmほど南に下りたところだ。ずいぶん辺鄙な場所にある、という印象を受けた。

   大使館の壁には、トランプ大統領の名前が書かれたプレートが貼られている。この建物には前から、米領事館があった。適当な場所が見つかるまで、ここで暫定的に大使館業務が行われるという。

   脇の坂を上ると、高台から住宅地が見えた。ユダヤ人入植地だ。大使館の建物は、第1次中東戦争後、国連が設けた49年の休戦協定ラインにまたがっており、その先のノー・マンズ・ランド(中間の無人地帯)にかかっている。

   67年の第3次中東戦争で、イスラエルは休戦協定ラインを超えてエルサレムを占拠した。もともとこの辺りにはアラブ人の村があり、小麦やぶどうの畑が広がっていたという。

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