2024年 4月 26日 (金)

山下泰裕氏よりも...? JOC新会長に田嶋幸三氏が急浮上した背景

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「政治力」持つIOC委員が必要

   そこで名前が挙がっているのが、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(61)だ。サッカーの元日本代表で、JFA会長とアジアサッカー連盟(AFC)の理事を兼任。日本のみならずアジアのサッカー界発展に大きく貢献してきた人物で、13年にJOC常務理事に就任した。筑波大大学院卒で立教大で教鞭をとった経験を持つインテリで、JOC関係者の間では、田嶋氏を新会長に推す声は多い。

   かつて、元サッカー日本代表監督の故・岡野俊一郎氏が長らくIOC委員を務めた。東大卒の岡野氏は語学が堪能で、国際舞台でいかんなくその力を発揮。90年にIOC委員に就任し、98年長野冬季五輪の招致に大きく貢献した。IOC内での発言力は強く、世界中にパイプを持っていたとされる。11年の退任まで12年間、IOC委員を務め、その貢献度から定年による退任後はIOCの名誉委員となった。生前の岡野氏を知るJOC関係者は、「田嶋さんは岡野さんとかぶる」と言う。

   今回の竹田会長の退任はIOCの「圧力」があったともいわれ、JOCとしてはIOCの意向に逆らうことが出来なかったとの見方もある。20年東京五輪では、野球とソフトボールが限定的に正式競技に復活したが、以降の五輪での実施は不透明で、競技存続にはIOCの支持が必須。加えて2030年冬季五輪の日本開催を目指しており、JOCは「政治力」を持つ人物をIOC委員として送り込む必要がある。

   新会長候補には山下氏、田嶋氏の他にかつての五輪メダリストがずらりと名を連ねる。竹田会長は退任するにあたり、「次代を担う若いリーダーにJOCを託して東京五輪を迎え、新しい時代を切り開いてもらうことが、最もふさわしいことだと思った」と語ったが、五輪本番まで500日を切っての退任劇にJOCが深刻な事態に直面している。

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