2019年 4月 18日 (木)

アジア人女性が「白人男性の下着」をかいで... ドイツ企業CMが「日本揶揄」?差別的と物議

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   ドイツのホームセンター「ホルンバッハ」の現地CMに人種差別的な描写があると、ネット上で物議を醸している。

   同社は、「外国人を排斥する意図はない」と公式ツイッターで説明したが、疑問や批判は止まず、CM削除などを求めてネット上で署名活動も始まった。

  • パッケージを開けて匂いをかぐ様子のCM
    パッケージを開けて匂いをかぐ様子のCM

中国、韓国からも批判が相次ぐ

   恰幅のいい白人男性5人がシャベルで土をすくったり、木の株を持ち上げたりする作業をしている。汗だくになって、シャツを脱ぎ、最後にはパンツも取って、彼らの前にいる白衣の男性2人に渡す。

   その後、映像は工場に切り替わり、5人の服がパッキングされてベルトコンベアに流れる様子が写される。続いて、おかっぱのような髪の若いアジア系女性が、自販機で服のパッケージを買い、それを開けると、顔を突っ込んで中を吸い始めた。

   「はぁ~」とため息をついて、また匂いをかぐ。目を上に向けて白目になり、恍惚とした表情を浮かべたところで、45秒のCMが終わっている。

   ドイツ語で「春の匂い」とタイトルが付いたこのCMは、2019年3月15日にホルンバッハの公式ツイッターにユーチューブ動画が投稿された。

   すると、CMがアジア人を侮辱しているのではないかと指摘が出て、韓国語や中国語でも疑問や批判が次々に書き込まれた。署名サイト「change.org」では28日、ドイツ在住の韓国人という男性の名前でCM動画の削除や謝罪などを求める運動が始まり、4月1日夕現在で1万5000人以上が賛同している。

   パッケージが流れるベルトコンベアは、よく見ると脇に「春の匂い」と日本語で書かれている。このため、アジア人の中でも、日本でかつて話題になったブルセラショップを揶揄したものではないかとの指摘も出た。

「日本人を何だと思ってるんですかねぇ」

   それだけに、日本のツイッターやネット掲示板などでも、「趣味の悪いCMだな」「日本人を何だと思ってるんですかねぇ」と反発の声が上がった。ドイツに住んで差別された経験があるという日本人らからは、CMの表現には根深いものがあるとの指摘も出ている。

   同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の内藤正典教授は、3月31日のツイートで、このCMについて「アジア人(日本人?)に対する差別」だとした。

   「30年近く前から 人種主義的表現は繰り返されていたが、最近は明確なヘイト表現として公然化するようになった」としたうえで、「これが、かつてユダヤ人の身に引き起こした事と同じ根を持っている事になぜ気づかないのか!」と苦言を呈している。

   一方、ホルンバッハは、「人種多様性を尊重しており、外国人を排斥する意図はない」とドイツ語の公式ツイッター上で差別を否定した。

   そのうえで、女性が匂いを嗅ぐ表現について、「灰色のコンクリートに囲まれた都市では、自販機でしか春の匂いを得られないという状況を描いた」などと説明した。CMには日本語もあったが、特定の国ではなく、「架空の都市」を描いたものだとしている。4月1日夕現在では、ユーチューブ上で動画は削除されていない状態だ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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