2024年 4月 19日 (金)

あなたも知ってる有名企業が「東証1部」から消える? 再編に広がる戦々恐々

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東証はなぜ神経をとがらせるのか

   実際、1部上場企業の時価総額ランキングをみると、20兆円を超えるトヨタ自動車をトップに、2位以下の上位には数兆円規模のNTTドコモ、ソフトバンクグループ、NTT、KDDIといった通信事業、さらにメガバンクなどが並ぶが、最後の方には20億~30億円の無名の企業がズラリと並ぶ。トヨタの1万分の1の規模で、内部昇格の40億円からさらに縮んだ企業ということになる。これらがトヨタなどと同じ市場というのは、いかにも無理がある。

   改革の方向は、内部昇格の優遇を見直して直接上場と同基準にするとともに、降格条件も大幅に引き上げるということだ。だが、具体的に東証は、「今後、市場関係者の意見を聞く場を設け、具体的な内容を決める」と慎重。これまでの議論では、再編3市場の名称として「プレミアム」「スタンダード」、「エントリー」とする案が語られ、毎日新聞が3月15日朝刊で「プレミアム創設」と1面で報じ、ネットの株式関連サイトや経済ニュースサイトでもこれらの名称が当然のものとして使われている。ただ、東証自身は公式に「プレミアム」などと使わず、16日1面で報じた日経も、東証の意図を察してか、「スタンダード」「新興」を使いつつ、「プレミアム」の名称を避けている。また、27日の発表も、懇談会の報告を大々的に発表する予定が、「事前に報じられた」として、「論点整理」に格下げして簡単に発表する形になったといい、東証のピリピリぶりがうかがえる。

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