2019年 7月 22日 (月)

「少人」のツケは大きかった 検査不正、スズキがこれから払う代償

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   スズキをグローバル企業に飛躍させたのは、1978年から社長、会長を務める「カリスマ経営者」の鈴木修氏だ。一方同時に「少人」と呼ぶ人員削減にも取り組み、検査員は慢性的な人員不足に陥っていた。

   大きな問題となったスズキの検査不正。再発防止策として、今後5年間で検査設備の更新などに1700億円を投資する方針を表明した。設備に金をかけるだけでなく、鈴木氏が築いた企業文化そのものの改革も求められそうだ。

  • 公式サイトにも検査不正の問い合わせ欄が
    公式サイトにも検査不正の問い合わせ欄が

一度は「適切に行われている」としたが...

   スズキが2019年4月12日公表した、自動車の検査不正に関する報告書。外部の弁護士事務所が調査したところ、不合格とすべき車を合格としたり、無資格検査の発覚を恐れて隠蔽したりと、悪質な事案が多数確認された。スズキは800億円かけて200万台規模のリコールを実施する。法令を軽視してきたツケを支払うことになる。

   業界で完成検査が問題になったのは、2017年9月。日産自動車で無資格従業員による検査が発覚してからだ。国土交通省は他の自動車メーカーに対し、1カ月以内に同様の事案がないか報告するよう求めた。この時、SUBARU(スバル)は無資格者による検査があったと申告したが、スズキは「有資格者によって適切に行われている」と報告した。

   ところが、その報告は事実ではなかった。今回の調査で、検査補助者が、正規の検査員の監督を受けずに単独で検査を行い、検査員の検査印を使っていたことが判明した。いずれも静岡県内にある湖西、相良、磐田の3工場で、それぞれ800枚程度の完成車チェックシートを巧妙に書き換え、使用された検査印と検査員の出勤記録に食い違いが生じないよう、隠蔽していた。工場の課長クラスが連絡を取り合って実行した。本社の関与は「なかった」(鈴木俊宏社長)としている。

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