子役タレント・寺田心(こころ)さんが出演する中古書籍大手「ブックオフコーポレーション」のテレビCMがインターネット上で話題を呼んでいる。「偉大なる指導者寺田心」、「偉大なる寺田心同志万歳万万歳」――とても子役タレントに向けられるコメントではない。なぜ、このような反応が寄せられたのだろうか。プロパガンダ絵画をパロディーに話題となっているのはブックオフの「ウルトラセール201905」と題されたCMだ。大型連休中の2019年5月3日から6日まで行われていたキャンペーンを知らせる内容で、寺田さんをはじめ登場人物が独特の絵柄で描かれている。この内容が中国の、毛沢東時代のプロパガンダ絵画のパロディではないかとインターネット上で話題を呼んだ。「世界中の革命人民の心の中の赤い太陽 毛主席万歳」と書かれた当時のポスターを彷彿とさせるカットもありツイッターでは、「寺田同志と呼ぼう!でも粛清はしないでね」「文革パロディのオンパレード... なかなか攻めてるな(笑)」など視聴者からツッコミを受けている。中国だけでなく北朝鮮の故・金日成国家主席時代のプロパガンダ絵画を彷彿とさせるカットもあり、鮮烈な印象を受ける。2019年5月2日、J-CASTニュース編集部はブックオフグループホールディングス経営企画部の広報担当者に対してメールを通じてCMの内容について取材を依頼。その回答が7日にあった。「このTVCMはセール訴求を目的として制作し、セール内容を強く印象つけるためのデザインモチーフとしてプロパガンダアートを採用いたしました。特定の主義主張、思想などを肯定もしくは否定する意図は一切ございません」(J-CASTニュース編集部 大山雄也)
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