2019年 7月 18日 (木)

「子鹿には絶対に触らないで!」 奈良公園でのマナー呼びかけに「初めて知りました」の声

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   奈良市の奈良公園では、野生のシカの出産がピークを迎え、かわいい子鹿が続々と誕生している。

   しかし、生まれたばかりの子鹿に触るのは、厳禁だというのだ。

  • 木陰などに隠れていても要注意(写真は、奈良の鹿愛護会提供)
    木陰などに隠れていても要注意(写真は、奈良の鹿愛護会提供)

「人間の匂いが付くと、子育てをしなくなる」

   「子鹿には絶対に触らないでください」。一般財団法人奈良の鹿愛護会は2019年5月25日、公式ツイッターでこんな呼びかけを行った。「拡散希望」だとして、リツイートするようにも促している。

   その理由については、次のような事情を挙げた。

「子鹿に人間の匂いが付いてしまうと、お母さん鹿が子育てをしなくなります。お母さん鹿がいなくては、子鹿は生きていけません」

   愛護会にJ-CASTニュースが25日、話を聞いたところによると、母鹿は、自分の子供を匂いで判別しており、人の匂いがすると子育てを放棄してしまうのだという。

   子鹿は、生まれてから数週間、物陰などに隠れて過ごしている。そして、一日に数回、母鹿は乳を与えるために子鹿のところへ戻り、終わると子鹿はまたすぐ隠れてしまう。しかし、公園内では、それを見つけて触ろうとしたり、一緒に写真を撮ったりしようとする観光客もいるのだそうだ。

「母鹿には、母性本能がありますから、人が近づきますと、子鹿を守ろうと猛烈な勢いで攻撃もしてきます。前足で叩かれたりして、ケガをすることもあり、危ないですね。野生動物ですので、ストレスをかけるのは止めてほしいと思っています」(愛護会担当者)

外国人観光客が増え、ペットだと思い込むケースも

   最近は、中国系などの外国人観光客の姿も増えており、シカの生態を知らずに、ペットだと思って触りに行こうとする行為も見られるという。

「生まれてから、1週間から10日程度は母鹿の乳を待っていますが、それが終わると、人間が追い付けなくなるぐらいの速さで走りますから、大丈夫ですね」

   奈良公園では、シカの保護施設「鹿苑(ろくえん)」で、妊娠した雌ジカ約200頭が収容されて出産準備をしている。5月7日には、令和第1号の子鹿が生まれ、24日現在で五十数頭を数えた。しかし、公園などで出産するシカもおり、6月にピークを迎えるため、愛護会が注意を呼びかけることにした。

   愛護会のツイートは、25日夕現在で4万件以上もリツイートされており、「初めて知りました」「そっと見守るのが一番ですよね」「気を付けたいと思います」といった声が寄せられている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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