2019年 11月 13日 (水)

エヴァNetflix配信巡り、海外ファン論争 カヲルとシンジの「名場面」どう訳せば?

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   動画配信サイトNetflixは2019年6月21日から人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズと劇場版「EVANGELION: DEATH (TRUE)2」「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の独占配信を、全世界190か国で開始した。

   ところが、その英語版のTVシリーズ24話の字幕が、海外のファンの物議を醸し、論争を巻き起こしている。

  • 海外の掲示板などでも翻訳をめぐってエヴァファンが激論を交わしている
    海外の掲示板などでも翻訳をめぐってエヴァファンが激論を交わしている

「love」が「like」に...従来訳から変更

   TVシリーズ終盤の24話で主人公の碇シンジと、この回登場の渚カヲルが交流を深め、一緒に入浴する場面がある。日本語では「好きってことさ」とカヲルがシンジに話すのだが、従来海外のファンが観ていた、米ADV社によるソフトでの字幕は

「It means I love you」

だったものが、Netflixで新しく配信されたものは

「It means I like you」

だった。さらに24話終盤のシンジの「カヲル君が好きだって言ってくれたんだ、僕のこと」という台詞は、

「(Kaworu said I was...)worthy of his grace」

で、ADV版の「Kaworu said that he loved me」とはかなりニュアンスが異なる印象だ。続くシンジの「初めて人から好きだって言われたんだ」の台詞もADV版は

「It was the first time someone told me they loved me」

と訳されていたが、Netflix版は

「That's the first time anybody's ever said they liked me ever」

となっていた。

翻訳担当者に取材すると...?

   Netflix版では総じてカヲルからシンジへの感情表現がマイルドなものになっている。この字幕を見た海外のファンは少なからずショックを受け、ツイッターなどでは字幕改変への怒りや悲しみを訴えるファンの投稿が多く共有された。

   24話の一連の台詞は名台詞としてファンに記憶されていたものだけに、字幕とはいえ慣れ親しんだ台詞が変わったように映ったことは衝撃的だったようである。

   海外の視聴者の具体的な反応は、以下のようなものだった(すべて編集部訳)。

「エヴァのカヲルとシンジの仲を規制するなんてNetflixふざけるな」
「カヲルとシンジがただの友達のように描かれるなんて、エヴァのみどころがなくなる」
「Netflixはカヲルになぜこんなことをしたの?『I love you』はすごく大事なセリフなのにどうして」

といった反発もある一方、翻訳は妥当だと指摘する声もあった。さらに「love」と「like」のどちらがよりふさわしいか、日本語の台詞と比較して考察を試みるファンも現れた。他方で、

「Netflixのエヴァの翻訳がメチャクチャでもそうでなくても、エヴァをもう一度観られるのがうれしい」
「Netflix版の翻訳がどんなにまずいかの言い争いがきっかけでもう一度エヴァを観てみて、どれだけ素晴らしい作品かわかった。ミサトさんになりたい」

と、配信を喜ぶ視聴者の声もネットに投稿されている。

   一方、Netflix配信版の翻訳を行った兼光ダニエル真さんは、6月25日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「今回の翻訳はゼロベースでから構築したものであります。昔ADV社様が行った翻訳とは無縁です」

とコメントした。言語の違いとファンの微妙な感情が、「love」と「like」をめぐる論争に現れた形だ。

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