2024年 4月 20日 (土)

奇策ににじむ緒方監督の迷い 深刻な「タイムリー欠乏症」に手詰まり感も

貯金「14」から「1」へ 借金生活の危機的状況

   交流戦後、6試合で計11得点。決してヒットが出ていないわけではない。この日も8安打を放ちながらも2得点に終わり、対するヤクルトは9安打で7得点を挙げている。リーグ最下位で、チーム打率、防御率ともにリーグワーストのヤクルトにホームで泥沼の3連敗。試合前には松田元オーナー(68)が練習を視察し、監督、ナインを激励したが、その声も届かずホームで6連敗となった。

   交流戦から続く打撃陣の不振を支えてきたのが、チーム防御率リーグトップを誇る投手陣だ。ジョンソンもその一人だが、この日は守備でもジョンソンの足を引っ張ってしまった。3回、ヤクルト先頭・高橋奎二投手(22)の3ゴロを小窪が後逸。この失策がきっかけとなりピンチが広がり、大量5失点につながった。マウンド上のジョンソンは球審の判定も相まってイライラを隠さなかった。

   リーグ3連覇中にはなかったホームでの6連敗。絶対的な強さを誇ったマツダスタジアムでの「神話」は崩壊しつつある。チャンスで打てない打線。この日も2度の満塁の好機を生かせなかった。最大「14」あった貯金もついに「1」まで減り、借金生活が目前となった。首位・巨人とのゲーム差は広がる一方で、3位DeNAからは激しく突き上げられている。指揮官の「迷い」が、そのまま采配に表れているようだ。

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