2024年 4月 19日 (金)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 米朝首脳会談めぐる評価の亀裂

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   「米国内で失笑されている」、「米国では散々だ」―――。2019年6月30日、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、板門店で面会した第3回米朝会談。

   米国内での評価をこのように報道した記事が日本では目立つが、一般のアメリカ人は、会談をどのように受け止めたのだろうか。

  • 首脳会談はどう受け止められたか(写真は労働新聞ウェブサイトから)
    首脳会談はどう受け止められたか(写真は労働新聞ウェブサイトから)
  • 首脳会談はどう受け止められたか(写真は労働新聞ウェブサイトから)

「素晴らしいとしか...」「独裁者と和平」

   共和党寄りのFOXニュースだけでなく、民主党寄りのNBCやCNNなどマスコミ各社がこぞって、「トランプ氏が北朝鮮に足を踏み入れる歴史的な瞬間」として速報を流した。

   米中西部のウィスコンシン州オークレア在住のデイヴ(50代)は、トランプ氏を支持し続けてきた。「トランプ叩きが好きなCNNやNBCは、ネガティブな報道をすると思ったよ。認めたくはないだろうが、トランプを毛嫌いしているやつらも、今回の彼の業績は素晴らしいとしか言いようがないだろうね」と興奮を抑えられない様子だ。

「『トランプは金正恩を刺激して、戦争をふっかけようとしている』と、少し前までリベラル派は騒ぎ立てていたでしょう」と苦笑するのは、ニューヨーク市に住むアン(40代)だ。「トランプが和平を結ぶ努力をしているのを見て、『なんなの、これじゃ、和平に反対しなきゃならないわ』と地団駄を踏んでいるに違いないわ」。

   こうした人たちを、カリフォルニア州フレズノ在住のダイアン(60代)は、「単純」だと斬り捨てる。「ただのphoto opportunity(記念写真撮影の機会)にすぎず、内容が何もない。今もトランプを支持して、手放しで喜んでいるのは、バカ中のバカだわ」と語気を荒げる。

   激しい怒りを感じている人も少なくない。「自国民の飢餓を拡大させ、邪魔者を殺害してきた独裁者。そんなヒットラーのような人間に、自分たちの大統領が媚びているのを目にするのは耐えられない。独裁者と和平を結ぶのは不可能だ。会談では、非核の非の字も出なかった。トランプは弱腰と見られ、非核化で妥協せざるを得なくなるのではないか」。

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