2020年 12月 3日 (木)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 米朝首脳会談めぐる評価の亀裂

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「歴史的瞬間であったことは間違いない」

   だったら、どうすればよいのか。

「私だって和平を望んでいる。戦争をしたいわけではない。そのためには経済制裁を加え続けるべき」とダイアンは言う。

   フロリダ州フォートローダデイル在住のジョナサン(20代)は、トランプ氏に投票しなかったことを後悔していると話す。

「トランプを人として好きになれなかった。でもこれまで、どんな政治家も今回のようなことは実現できなかった。従来のやり方に従わない、破天荒なトランプだからこそ、だ。非核化への道のりは、険しく長いことはわかっている。でもこれが、歴史的瞬間であったことは間違いない。この成果だけでも、次の大統領選で彼に一票を投じる価値があると思っている」

   今回の会談実現について、トランプ氏のツイッターはきっかけになったが、事前に準備されていた、との報道もある。が、いずれにしても、従来のルートを無視して、独自の外交に出たかに見えるトランプ氏。そして、満面の笑顔で親しげに振る舞う両首脳。

   北朝鮮が拘束していたアメリカ人3人が、昨年5月、トランプ政権下で無事に解放された。が、その一年前には、昏睡状態で解放された米大学生が、帰国後すぐに死亡するという痛ましい事件もあっただけに、アメリカ人の心境も複雑だ。

   ニューヨークに住む知り合いの韓国系アメリカ人女性(90代)は、今回の米朝首脳の面談を支持し、言葉少なにつぶやいた。

「動かなければ、何も起きない。今できるのは、和平を願って、ただ見守ることだけ」

(随時掲載)

++ 岡田光世プロフィール おかだ・みつよ 作家・エッセイスト 東京都出身。青山学院大卒、ニューヨーク大学大学院修士号取得。日本の大手新聞社のアメリカ現地紙記者を経て、日本と米国を行き来しながら、米国市民の日常と哀歓を描いている。米中西部で暮らした経験もある。文春文庫のエッセイ「ニューヨークの魔法」シリーズは2007年の第1弾から累計40万部。2019年5月9日刊行のシリーズ第9弾「ニューヨークの魔法は終わらない」で、シリーズが完結。著書はほかに「アメリカの家族」「ニューヨーク日本人教育事情」(ともに岩波新書)などがある。

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